2012年5月16日 (水)

『氷菓』について、個人的に思う点についてのいくつか

※アニメ『氷菓』と原作『氷菓』について、個人的に思う点についてのいくつか。

 先日の記事については原作『氷菓』を既に読了していた事から、 アニメ第2話以降に予想できる話の進展的を考えてネタバレを回避したく、 具体的なことに触れませんでした。なのでそのいくつか思うところについて、 ウチの中でも整理つけたいので今回は記してみます。

 ただし、「真相の深み」については今回もネタバレになることから具体的には触れません。 これに関してはエピソード「氷菓」の結末に至った時、その表題の意味も判るかと思いますので。


【『氷菓』における日常と非日常との距離感】

 事件物の小説は自分もそこそこには読んでおりますが、ほとんどは殺人事件やそれなりの犯罪絡みの話がほとんどで、 とりあえず異常事件に関わり、その真相を解き明かす事が「推理物」だという認識でした。
 そうした認識にあった所でこの『古典部』シリーズの『氷菓』に接したわけですが、 文集『氷菓』を巡る過去のある事件の真相とその表題の由来(千反田えるが泣き出した訳) について調査をしていく様を読み進め、その真相に至った時、 稀な程の(非日常的な)異常事態に関わらなくても真相を追究していくというテーマであれば 「推理小説」的な話が成立するんだと知ったのです。(更にその後に 日常の謎・日常ミステリーというジャンルを知りました)

 日常生活の中で起きた出来事の真相を追究するというのはラノベでもよく在るテーマではありますが、 それが超常的であればファンタジーですし、 日常的な出来事に含まれる程度であれば推理物だという意識は薄れてしまうかなと思います。
『氷菓』に関しては学園生活という日常の中での事件ではありますが、 ストーリーの重点はその真相を探求していく過程であり、その行動は専ら「推理」に当てられてます。
 たどり着いた真相は主人公であり実質的に探偵役という奉太郎にとって縁もゆかりもない過去の出来事であり、 それこそはっきり言えば「非日常」的結果です。しかしながら、 関わりのない奉太郎にとっては過去の歴史に過ぎないのだから自らの日常を崩すには至らないと、 明確に区切りを付けてます。
 アニメ3話で「古典になっていく⇒時効」と述べて奉太郎が千反田えるに言い添えたのも、 真相が恐ろしい結末を潜めているのではと非日常的な結果を恐れる千反田を諭して日常に引き戻そうとしたとも言えます。

 日常を崩壊させるような非日常的な出来事は、特に殺人事件とか重大な事件が生じた場合は、 それこそその先の出来事に対しても常に内に外に浸透する事となり逃れがたい存在となりますし、 小説シリーズ的に言えばその非日常の次にそれ以上の非日常的事態を描く事が期待されるものでもあります (これは作品の外でのことなんですけれどもね)。
『神様のメモ帳』は、そのほとんどの事件は学園生活の外で探偵事務所を中心に追求されていくので、 その点で言えば学園生活の日常とアリス達とのスリリングな探偵業務という非日常が区切られてますが (というか学校欠席多いんですけどね、ナルミくん)、 それでも調査する事件が園芸部や同級生・彩夏(事件と接した為に転落事件に至る)という学園生活の日常に食い込んでしまい、 結果としてナルミは日常の中でもその非日常を意識することが多いです(転落事件により彩夏が精神的にやや不安定に至ってる為でもあるけど)。

「古典部」シリーズという作品の方向性は、 2巻目『愚者のエンドロール』における千反田えるの最後の一言が示していると先日に触れてますが、 1巻目『氷菓』における日常と非日常との距離感を見れば、同じように見えてくると思います。
 もっとも、その「氷菓」事件を過去の出来事として距離を置いて、 非日常的な出来事とは無縁の平穏な日常にさっさと戻ろうとした奉太郎は、 その結果によって千反田えるという新たな非日常的存在(非日常事態発見装置)に一目置かれ、 常に尻に敷かれている状態(事あるごとに頼られる)となっていくんですけどな(苦笑)。 『氷菓』事件解決後、早々に諦めてるし。


【「古典部」シリーズと他作品との類似性 その1】

 真似てるという意味ではなく、自分がどうしてこの作品を急速に気に入ったかの経緯についてですね。

 そのひとつは『MASTERキートン』というコミックです。 考古学を志望しつつ探偵業で生活費を稼ぐという文系的なキャラクターに見えながら、 その実態は元SASの英雄でサバイバルのスペシャリストだというキートンを主人公に、 依頼を受けた事件を解決したりサバイバル術を駆使して窮地から脱出するというストーリーが描かれてます。
 そのエピソード構成のパターンのひとつを挙げてみます。 旧東ドイツから西ドイツに脱走した男の依頼で東に残してしまった子供を探す事となったのですが、 その足跡を辿るうちにその子供の現在の姿が判明した時、その子供が依頼者の身近に居たという事実を知ります。
 それだけでも依頼に対する結果が出されてる訳ですが、終幕までに更にドラマが控えてます。 過去の歴史に絡んだ出来事、追求する中で当初に見えてきた真相、その裏に控えているもうひとつに真相。 過ぎ去りし出来事にある重みは全ての真実に対して、時効という区切りに捉えられない思いを積み重ね、 その結果についての深みを与える。

「氷菓」事件も過去の出来事という歴史に関係している事と、 調査で得られた事実の積み重ねの過程から最初に至った結論の奥に更に真相が控えていたのですが、 ストーリーの構造的にもよく読み個人的にも好んでいたパターンに近かったというわけです。
 というか、つまりはこのパターンを持ってる作品であればウチはコロッと行くのか(ナルホド)。


【「古典部」シリーズと他作品との類似性 その2】

 もうひとつの類似性は好みとか関係がないと思いますし、特段にそこまで関連性があるわけではないと思いますが。 ぶっちゃけ、『涼宮ハルヒ』を超常的な状況を控えめにしたような作品とも言えません?
 探偵役となりその真相を追究する奉太郎が常に千反田えるに振り回されているのを見ていると、 そいえば語り口が奉太郎の一人称だし……あれに似てるなって思ったのです。

『ハルヒ』シリーズは超常的な展開が隣接していて主人公キョンは、 異常事態の起因である涼宮ハルヒにその事実を知らされないようにしながら、 他の仲間達と異常事態からの脱出を図るのですが、ある意味、その脱出するまでの過程は (他からの誘導もあるけれど)キョンが自ら思考していく場合が多いです。 その点が事件を解くという意味で探偵物的な要素を持ってますし、 作品自体も人間関係やいくつ物事件の関連性などについて、 様々な推測を絡めて全体を捉えようとする要素を強く持ってます。

 アニメだとそれこそ強引に千反田えるが奉太郎の腕を引っ張っていったり、 自らの要望を押し通すために無意識に奉太郎に接したりと、 (原作での印象以上に)黒髪で控えめな見た目に反して千反田さん大暴れな描かれ方なんかはハルヒの行動力に通じるなぁと思うし、 普段は活力もないけれども事態打開の為に仕方がなく解決に動くキョンと奉太郎についても、 「お互い変なやつに絡まれて苦労してるよなぁ」と言い合いそうに感じてしまいます(苦笑)。

 この程度の類似性なら他でもありそうな気がしますが、偶然にも両方とも原作が角川書店でアニメも京アニだから、 そう感じたのかもしれませんが。

 この組み合わせだと今までは『ハルヒ』『らき☆すた』『日常』と、 漫画的な超然とした演出に加えて話のテンポとかが高い作品が続いてましたが、 それだけに日常性を維持する方向性を抱く『氷菓』は、 あの妖怪髪人間な演出を加えたり(ちょい浮いてる気もしますが地味すぎるからそれはそれでありかなと思うけど)してるものの、 全体的に地味なドラマという印象が強いかと思いますね。

 地味なドラマ……で思い出した(ェ)。
 その昔に地味さ故に原作ファンから評判が悪かったアニメがあったんです(個人的には今でも好きな作品ですが)。 それは『トゥハート』(一番最初のアニメ版)。

「(アクアプラス側の方向性は)アニメ的な手法を使わない、ある意味淡々としたドラマをやりたいというお話でした。 端的に言うと『中学生日記』なんだと」
(KSSのアニメ版『トゥハート』ムック本にあるインタビューの中でチーフディレクターの浅賀孝郎氏が語った裏話)


『氷菓』アニメの演出についても、『中学生日記』的な雰囲気を意識しているのかもしれません……。 もっともそう今ウチが思っただけですから、製作側的には違う意図なのかもしれませんが。

(2012年5月16日 12:56 今回は『氷菓』を中心に記述)

(2012年5月16日 20:09 僅かに書き足し)



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2012年5月11日 (金)

些細な出来事、その真相の深み 古典部シリーズ読み始めてます。

※GW後半戦からの6連勤で疲れたのか、2日の休暇はほとんど寝てばかりでしたorz

『坂道のアポロン』はBSフジで見た1話目が良かったので急遽(2話分ぐらい先行してた)広島テレビでの放送分を録画に追加し、 2話目をBSフジで押さえつつ4話まで見てます。遅い時間だからこれも録画で済ませますが。 ジャズ演奏に注目してましたけど……気付いたらテトラアングルという修羅場に(苦笑)。 青春ものを丁寧に描こうとしてる姿勢なんかは最近のキャラ重視な傾向と一線を画してて好感をもてますし、新鮮にも感じます。



『氷菓』はまだアニメ2話目しか放映されてませんが 原作小説の古典部シリーズは2冊目 『愚者のエンドロール』を読み終え、 3冊目『クドリャフカの順番』を読んでるところです(副題の「十文字事件」に話が踏み込んだかな)。あと、 品切れそうだったから4冊目『遠まわりする雛』も購入済み。
 1話目の後半(コミック版第2話)の「秘密倶楽部」事件はその4冊目の1話目から持ち寄ったお話だったとはね。 先にコミック版で話を読んでからアニメ1話目を見て、原作を読み始めてという順番だったので、 買ってきた原作4巻を昨夜寝る前に見て初めて気付いたのです。

 1巻目の「氷菓」事件についてはアニメの方で3話目より本格的に話が進み始めるんでネタバレ反転しますが、 古典部の文集「氷菓」を巡る物語はこれから何度もつまずきと結論とを行き来しつつ、 そのタイトルの由来を含めて学校の過去の出来事などが絡み合って意外な結末に至ります。

 2巻目『愚者のエンドロール』については、解決編が出来上がらない自主制作の映画(密室殺人) をどう解決に導くかを推理していく話なんだけど、これについて合理的な解決を奉太郎は示すけれども、 それよりももっと根幹的なところに真実があるという意外性に驚かされましたし、 このシリーズにおいては非日常性(殺人事件や学校が臨時休校になるレベルの大事となるような犯罪) は出来るだけ避ける方針が示されたと思いました。
(もっとも、平穏性を志向とする奉太郎が探偵的なことを嫌がってる所でも日常性を保つことは1巻目で早々に示されてはありますね。 あくまでも千反田えるが2巻目の最後で言葉で示したという意味で方針がより明確になったかなと)
 3巻目『クドリャフカの順番』はまだ途中までしか読めてないんで、その方針が確かかは未定で、 もしかするとウチの思い過ごしって可能性もありますが。

 2冊まで読んでみての印象は、とある些細な事件を追っていくうちに二転三転の後、 決して多くの人々にとっては大きな話題性のあるような真実でも大変な結末でもないんだけれども、 それでも深みのある思いがけない真相、特に関わりのある人らにとっては意味の深い結末に至る、 そんなパターンを有してるかなという事でした。
 あ、これについてもシリーズを読み進めていくと残念、思い過ごしでした!となるかもしれませんが。

 結末の意外性もですが、原作の各巻での登場人物についても、狭い学校内だから当然といえば当然かもしれませんが、 他のエピソードで関わりを持つ事があるみたいなので、そういった横繋がりな拡張性ある所も個人的には好みに合うなっていう感じで、 そんなこんなで古典部シリーズに只今ハマってます(苦笑)。


 原作5冊目の『ふたりの距離の概算』は6月22日刊行かぁ、 ずいぶんと先だ。

“春を迎え2年生となった奉太郎たちの古典部に新入生・大日向友子が仮入部することに。だが彼女は本入部直前、急に辞めると告げる”

というか2年生でのエピソードが始まるって事は更にこの先も続くという事かな。 アニメ放映後も楽しめるシリーズとなりそうです。

(2012年5月11日 0:21)



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2012年4月30日 (月)

4月が終わった……

『魔法使いの夜』をクリアした足でただ今ちまちまと『ものべの』プレイ中。
 どちらも従来のAVGとかより演出を強化したインタラクティブ的な感じですね。

『まほよ』は特に戦闘シーンでの演出が極まってた印象。ただ……いくつか謎が残ってたりしてるのが気になる。

『ものべの』も演出に工夫を凝らしてる印象ですが、minoriの『ef』という同じ方向性ある作品を知ってるので、 比較するともう少しって感じでしょうか。 時折、拡大した背景絵を動かしながらその場面の会話が進むシーンのように演出が簡略化してるので。
 久しぶりに純粋に田舎が舞台のやや伝奇がかってるお話みたいなのでじっくりとプレイしていきたいです。


★通勤中にラノベを読みながら出勤し、帰りもバスの車内でラノベ読書、部屋ではアニメ見たりゲームプレイしたり。


★アニメの方は、事前の期待度と結構入れ替わってまして……

『これはゾンビですか オブ・ザ・デッド』が今期のコメディアニメ枠に急浮上してたり(笑)、 『坂道のアポロン』が丁寧に青春劇を描こうとしてる印象で注目度を上げたりしてます(BSフジで追いかけつつ、 今夜の広島での第3話放送から録画予約してる)。

『Fate/Zero』については「本番はじまたな」というか……マジで外道デス(苦笑)。 ケイネス先生が大復活(マテ)するのに影で貢献したという「日本在住の優秀な人形遣い」って蒼崎橙子さんなんかなぁ。

『Another』は1話目の雨の学校屋上のシーンまでで挫折(汗)。その後の展開は耳にしてるんですけど、 ここまで「見るのムリ!!」って思った(精神的にキツ過ぎて見るに耐えない)アニメは過去例がないと思う。

『ヨルムンガンド』は人の命が軽いというか軽快すぎるテンションの銃撃戦アニメという事で、 ノリの良さとぶっ放す爽快感、そしてスリルが味わえるんで、これは期待通りかな。

『氷菓』はコミックから読み始め、原作小説を読みつつアニメの第1話を見て、 「なにこの妖怪髪人間は!?」と面食らってる状態です。原作を読む感じだと……ちょっとした謎解きを重ねていくお話みたいなんで、 この先のアニメの展開など楽しみになってます。


PSP『まどか☆マギカ』は2週間ぐらいマミさんルート(魔女化阻止してる)止まってるな。 攻略本買ったので最初のまどかルートをやり直したいなあ…さやかにグリーフシード2個も無駄遣いしたのが、 マミルートに影響してるし。
『ものべの』クリアしたらプレイ再開したけど……PSP『俺妹』最新作が控えてるんだった。


★という感じでマッタリと過ごしてた4月がおわた……。  それ以外にもちょっと資料集めとか資料の整理など水面下では何か動いてたりしてました。

(2012年4月30日 23:57)



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2012年4月18日 (水)

自分になんらかの影響を与えた歴代のコミック10冊


 書き始めたのが4/4でしたが、以降、『魔法使いの夜』発売までの準備とかラノベ消化やPSP『まどか☆マギカ』プレイ、 今は『魔法使いの夜』プレイで書きかけテキストが完全放置となってました(汗)。
 さすがに表ページサイドの購入予定リストも更新できないから何とかしないとって思いまして、2週間過ぎた今になって書き上げてます。

 表題にある「自分になんらかの影響を与えた歴代のコミック10冊」は、 実際に未だに尾を引いているものとか印象に残ってるもの、あとはまぁ何となくのも混じってますが、 次の通りです。

『猿飛佐助(上)』(杉浦茂さん)
『MASTERキートン』(浦沢直樹さん)
『ギャラリーフェイク』(細野不二彦さん)
『クルドの星』(安彦良和さん)
『沈黙の艦隊』(かわぐちかいじさん)
『シャカリキ!』(曽田正人さん)
『平成イリュージョン』(小だまたけしさん)
 吉田 創さんのアンソロコミック
『不思議な妖精ピサチ』(林家志弦さん) ※不定期連載作
『Canvas2』(児玉 樹さん)



『猿飛佐助』『のらくろ』の文庫本1冊と並んでウチ保有のなかで最古の本です。 未だについついと手にとって読んでしまう感じなので手元近くにありますね。
 影響……うん? 子供の頃から読んでて未だに手放したくないからにはそれなりに理由があるんだと思うけど、 昔から読んでいた事以外に良くわからないんですよね。「コロッケ5えんのすけ」とか敵忍者が独創的だとかかなぁ。
 ちなみに下巻は結構昔に買い足してましたが、好みに合わなかったらしく(記憶あいまい)比較的早々に手放してます。


『MASTERキートン』と『ギャラリーフェイク』、『クルドの星』、『沈黙の艦隊』は 今でも自分が新聞や雑誌や教養番組でチェックしてるテーマである国際関係と歴史と美術(修復学) という3要素、それらへの関心を持つきっかけとなった漫画ですね。
(高校時代の志望進路に影響しまして、考古学よりも修復学の方が特殊能力っぽくて役立つかなって事で、 奈良大学の文化財学科を推薦含めて3回受験しましたが不合格となりましたので、 法学部で国際関係を中心とした科目を習得していきました)

『MASTERキートン』から『MONSTER』(あ、この作品の影響で大学でドイツ語習ってた)、『プルートゥ』、 そして『BILLY BAT』という系譜、『クルドの星』から『ナムジ』『神武』、『虹色のトロツキー』における系譜、 『沈黙の艦隊』から『ジパング』や『太陽の黙示録』と、
ともにキャラ的に(職業的とかで)リアリティある人物や有名人が多数登場して物語に複雑に絡んでたり、 その歴史背景や世界情勢的背景を持ってます。
 それらの影響は、ウチの好みにも着実に影響してますね。『ゴルゴ13』とかも結構好きなマンガかも。 (『MASTERキートン』『クルドの星』についてはこの作品と湾岸戦争がなければ中東方面の世界情勢への関心は今程になかったといえると思う)


『シャカリキ!』は大学時代に読み始めた物ですね。 主に坂道を死に物狂いで漕ぎ果たそうとするあの表情なんかは単純に燃え尽きそうなくらいエネルギッシュだったの大変印象深い。 大学生当時のウチは、自転車選手って訳ではないですが、 心の中にその熱意を秘めながら自転車で大学寮から繁華街やその周辺、 更には遠く隣接県などへ峠越えしながら走り回っておりました。
   その当時には『め組の大吾』が連載中でしたね。 その作品もいつ完全燃焼してもおかしくないなとハラハラしながら読んでましたな。
 ともかく情熱とか熱血的な要素(精密さよりも勢いのある描写表現)への好みというとこれら作品の影響があったと思います。


■同じ大学時代だと……『それ行け! 三蔵法師』(三上龍哉さん)ってマンガが未だに印象残ってるよ、 鬼に完全包囲された三蔵を救出するために、その頭を高枝バサミでぶっ刺して吊り上げたとかね(苦笑)。 ああ、この頃からブラックジョーク好きだったんだなぁ、レスリーニールセンの映画も良く見てたし。
 危険球が結構多めでした吉田 創さんのアンソロ漫画とか、 恋する女子高生と主に薬物とか怪しいアイテムで強引に解決しようとする小さな 悪魔 妖精ピサチとが死闘(苦笑)演じる 『不思議な妖精ピサチ』(電撃大王不定期掲載。いくつか切り抜きで保存してるの) もテンポ良くブラックジョークが効いてて未だに忘れられないな。


『平成イリュージョン』(小だまたけしさん)は別の世界線における広島が舞台というSFというだけでなく、 精神的な心境や文学的趣向要素などで未だに尾を引いてる作品という事で結構重要な位置づけになってます。

 20世紀前半の満州危機で欧米列強との間で《冷戦》という名の鎖国政策をとった日本。
 昭和が終わり平成になったその時代の廣島。……つまりは原爆投下も無かったという設定。

《平成幻想症候群》
“「この」世界というのは実は悪い夢の中での出来事で、
どこかに全く異なった世界や自分の生活が存在すると思いこむ心の病”

 初めて手に取った02年6月頃といえば大学卒業から帰郷して色々とあった頃で、 精神的にも今の生活への違和感のようなものがひしめき合ってた頃だと思います。
 あと同時に、「幻想」というキーワードがそれまでに読んでた 『ハザール事典』創元ライブラリ『幻想文学論序説』 とも合わせて、幻想文学的な「ためらい」のある要素への関心となってます。


■ゲーム原作のをコミカライズした児玉樹さん版『Canvas2』からは、物語的な要素というよりもキャラクターそのものとその表情の描かれ方、 瞳に宿る意思の描かれ方がキャラクターとして重要だと、強く意識するに至ったきっかけという事でウチの中では重要です。 ある意味、そこをどう描いて感情表現しようとしてるかが、それ以降のキャラ物マンガへの個人的評価の一基準になってる。  そういった描き方だけではなく、時折入る軽妙なギャグも好きですし、 『てるてる天神通り』や連載中の『まほマホ』での人情的なストーリーも好き。 ゲーム原作のコミカライズとしての手腕でも、この方なら良い方にアレンジしてくれるって信頼もありますね (その後に『フォーチュンアテリアル』コミカライズ担当が決まっても不安なんて皆無でしたよ)。


 世の中にはもっと影響を得られる作品があるけど出会ってないものもきっとあるはずなので、 これが全てという訳ではありませんが、とりあえず以上がウチに何らかの影響を及ぼしたコミックです。

(2012年4月18日 22:20)



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2012年3月27日 (火)

夜の広島県内4月スタートアニメ(+BSデジタル放送分)


※この春からのアニメが一体どーなってやがりますか!?な感じなので、自分向けに整理してみました。

 前回の今年1月からの時と同じく、ウチが取り上げるのは地元「広島県内」で夜に放送されるアニメのみです。




[広島県内地上波]
4/01(日) 06:30 広島ホーム 聖闘士星矢Ω
4/01(日) 07:00 広島テレビ 宇宙兄弟
4/03(火) 18:20 NHK-Eテレ ズモモとヌペペ
4/04(水) 18:20 NHK-Eテレ 黒魔女さんが通る!!
4/06(金) 18:20 NHK-Eテレ 鷹の爪NEO
4/07(土) 09:30 NHK総合  銀河へキックオフ!!
4/07(土) 17:55 NHK-Eテレ ふしぎの海のナディア デジタルリマスター
4/08(日) 07:00 NHK-Eテレ きかんしゃトーマス
4/08(日) 17:30 NHK-Eテレ ファイ・ブレイン ~神のパズル 第2シリーズ
4/08(日) ー:- NHK-Eテレ minuscule ミニスキュル ~小さなムシの物語~
4/22(日) 06:00 広島ホーム 超ロボット生命体 トランスフォーマー プライム
4/29(日) 25:20 広島テレビ AKB0048

未定 テレビ新広島 つり球(ノイタミナ枠)
未定 テレビ新広島 坂道のアポロン(ノイタミナ枠)



【BSデジタル(放送開始順)】

4/02(月) 07:15 BSフジ パブー&モジーズ

4/03(火) 24:00 BS11 境界線上のホライゾン (水 0000)

4/05(木) 27:00 BS11 これはゾンビですか? OF THE DEAD
(06(金) 03:00 BS11 これはゾンビですか? OF THE DEAD)
4/06(金) 24:00 BS11 ZETMAN (土 0:00)
4/06(金) 27:00 BS11 未来日記 24話 (土 03:00)※4・0まで毎週

4/07(土) 17:55 NHK-Eテレ ふしぎの海のナディア デジタルリマスター
4/07(土) 23:30 BS11 DOG DAYS(再放送)
4/07(土) 24:30 BS11 かんなぎ(再放送)
4/07(土) 27:00 BS11 Another (日 03:00)

4/11(水) 24:00 BS11 ヨルムンガンド (木 0000)

4/12(木) 24:00 BS11 クイーンズブレイド リベリオン
 (13(金) 0:00 BS11 クイーンズブレイド リベリオン)
4/13(金) 18:30 BS11 黒子のバスケ
4/13(金) 23:00 BS11 謎の彼女X
4/13(金) 24:30 BS11 アクセル・ワールド (土 0030)

4/14(土) 23:00 BS11 黒子のバスケ
4/14(土) 24:00 BS11 Fate/Zero 2ndシーズン (日 0000)

4/21(土) 24:00 BS-TBS エウレカセブンAO (日 00:00)
4/21(土) 24:30 BS-TBS 夏色キセキ (日 00:30)

4/27(金) 27:00 BS11 氷菓
(28(土) 03:00 BS11 氷菓)

5/05(土) 25:00 BS-TBS あっちこっち (日 01:00)
5/05(土) 25:30 BS-TBS さんかれあ (日 01:30)



【深夜アニメ 曜日別】

月深夜 新広島 (ノイタミナ枠2本)

火24:00 BS11 境界線上のホライゾン (4/3火~ 水0000)
火深夜 広島テレビ ちはやふる

水24:00 BS11 ヨルムンガンド (4/11水~ 木0000)
水深夜 広島テレビ HUNTER×HUNTER

木24:00 BS11 クイーンズブレイド リベリオン (4/12木~ 金0000)
木27:00 BS11 これはゾンビですか? OF THE DEAD (4/5木~ 金0300)

金23:00 BS11 謎の彼女X (4/13金~)
金23:30 BS11 モーレツ宇宙海賊
金24:00 BS11 ZETMAN (4/6金~ 土0000)
金24:30 BS11 アクセル・ワールド (4/13金~ 土0030)
金27:00 BS11 未来日記(24~26話 ※4/20まで毎週)
金27:00 BS11 氷菓 (4/27金 土0300)

土23:00 BS11 黒子のバスケ(4/14土~ 13日から金曜夕方にも)
土23:30 BS11 DOG DAYS(再放送) (4/7土~)
土24:00 BS11 Fate/Zero 2ndシーズン (4/14土~ 日0000)
土24:00 BS-TBS エウレカセブンAO (4/21土~ 日0000)
土24:30 BS11 かんなぎ(再放送) (4/07土~ 日0030)
土24:30 BS-TBS 夏色キセキ (4/21土~ 日0030)
土25:00 BS-TBS あっちこっち (5/5土~ 日0100)
土25:30 BS-TBS さんかれあ (5/5土~ 日0130)
土27:00 BS11  Another (4/7土~ 日0300)

日25:20 広島テレビ AKB0048 (4/29日~ 月0120)



【BSデジタル 前番と後番】

BS11水2430→2400
 あの夏で待ってる→4/11『ヨルムンガンド』

BS11木2400 4/12『クイーンズブレイド リベリオン』
BS11木2700 4/5『これはゾンビですか? OF THE DEAD』

BS11金2300 パパのいうことを聞きなさい!→4/13『謎の彼女X』
BS11金2330 『モーレツ宇宙海賊』→継続(全26話)
BS11金2400 BRAVE10→4/6『ZETMAN』
BS11金2430 灼眼のシャナ→4/13『アクセル・ワールド』

BS11土2300 天空のエスカフローネ→4/14『黒子のバスケ』
BS11土2330 偽物語 →4/7『DOG DAYS(再放送)』
BS11土2400 ゼロの使い魔F→4/14『Fate/Zero 2ndシーズン』
BS11土2430 ハイスクールD×D→4/7『かんなぎ』

BSTBS土2400 新枠→4/21『エウレカセブンAO』
BSTBS土2430 妖狐×僕SS→4/21『夏色キセキ』
BSTBS土2500 キルミーベイベー→5/5『あっちこっち』
BSTBS土2530 アマガミSS+ plus→5/5『さんかれあ』

BSフジ・テレビ新広島 ブラック★ロックシューター→『つり球』
BSフジ・テレビ新広島 ギルティクラウン→『坂道のアポロン』



(参照)
2012年春アニメ新番チェック(MOON PHASEさん)
BS11 アニメ枠情報(2012年4月期版) (BS11ツイッターまとめ)

(全国各地での放送をデータベース化)
2012年春の広島県の衛星放送・インターネットのアニメ番組表
 (深夜アニメ番組表)





[※録画確定]
『ふしぎの海のナディア デジタルリマスター』(保存予定)
『ヨルムンガンド』(面白ければ保存も)
『アクセル・ワールド』(面白ければ保存も)
『Fate/Zero 2ndシーズン』(保存予定)
『氷菓』(面白ければ保存も)
『Another』(放送時間遅すぎ)


※27日夜の時点でここまで把握。

■今期で顕著なのはBS11でのアニメ放映枠の拡大でしょう。それについてもやっと確認取れましたが…… 深夜の枠だと火曜・木曜24:00への放送枠拡大と、27:00の放送がそれのようです。

 増えるのは良いんですが……出来ればこれまでの枠の拡張という感じにして欲しかったかも、 特に2~3時間近い間が空いてしまう27時からのは(これは録画でないと見るのがきつい)。
 水曜は24:30から24:00と枠を移して他の曜日と揃えてきたのだから、 もう少し番組の連携まで配慮して欲しかったです。
 さらについでに言うと、前期の放送がなかった番組を始められても、前記を見てない側からすると個人的には困惑気味です。 今度終わります『ゼロの使い魔F』もその前の事を知らない分、関心が薄れましたし、 『シャナ』についてもコミック版の連載を途中まで見てたからやや把握できた程度で、どうしてあんな状況になったのかまったく判らないままでしたよ。 するのなら前期の再放送と繋げてでして欲しかったです (というかウチがBSデジタル化する前に放送してたのでしたらスミマセン)。

 いくつか再放送や遅れての放送開始での枠埋めもありますし、 上記のような苦言も含めてしまいますが、 しかしそれでもこれだけの拡大をBS11がしてくれた事は大変喜ばしいことだと思います。
 27時台だけは次期では調整して欲しいですね。

■BS-TBSも土曜の放送枠を拡大するようですがそれは24時台への拡大。つまりBS11の放送時間と競合するという事態になりました(爆)。
 24時台のBS-TBSというと1月より24:30に『妖狐×僕SS』が新枠で始まってましたが…… 何度も放送が別番組に割り込まれた為に3/31にやっと第8話の放送とかなりの遅延、 すっごく不安定な状態でした。 それが24:00まで拡大されるという事は漸く安定した枠となることなんでしょう。
 しかし4/14までに『妖狐×僕SS』はちゃんと完結されるんですよね。 このアニメは結構気に入ってるのでこういった扱いがなされたことはただただ残念でなりませんでした。



■作品個別での期待感などなど。あ、前期放送がなかったアニメについてはそちらの内容を知らない分、 コメントのし様がないです。

『ZETMAN』は『TIGER&BUNNY』とは違ったヒーローもののようなのでそういったアクションに期待。

『アクセル・ワールド』は電撃文庫マガジン付録のコミック冊子などで雰囲気を読んでみてますが、 サイバー世界というSF要素や場面的に結構魅せられる所を感じられましたし、 既に始まってる番宣もいい感じですから結構楽しみにしてます。録画指定。

『ヨルムンガンド』も原作1巻だけ試し読みで見てますが、 ノリノリな感じの銃撃アクションもののようですね。 特にそういった部分が濃い感じなら父上の為にも録画してみようかと思ってます。

『境界線上のホライゾン』って電撃文庫マガジンでも何度も大々的に特集されてたので 既に放送始まってるの?って1月頃に気になってましたが、まだ放送してなかったんだ(汗)。
 原作文庫が武器になりそうな塊だとか、キャラが個性的で色々と設定組まれてるとかかなり複雑に要素が積み込まれてるので、 実際どこまで把握できるか不安です。火曜24時からの放映だから見れそう。

『氷菓』は京アニが製作という触れ込みしか当初知りませんでしたが、米澤穂信さんという方の推理小説のシリーズが原作だと知りましてから、 そういった事件もの大好きだからちょっと注目してました……27時からの放送なんだよなぁ。録画指定です。

『Fate/Zero 2ndシーズン』は……前期も見てたので当然見ますよ。その1話目はいきなり謎の(苦笑)空中戦で始まるんですよね!? 既に原作でストーリーは何度も読んでますので、特に好きな場面がどう映像化されるのか、楽しみでなりません。 当然録画指定。

『さんかれあ』も原作を少しだけ試し読みで見た事が。ちょっとグロいのをギャグ要素とか切ない場面に絡めて話が展開していくんでしょう。 普通に見れるか。
 それよりも『Another』ですな。しかし既に結構話のネタバレをレビューで見ちゃってるから、 ガチで怖すぎるなと判明。内容的に見れそうにないかもしれないけど、とりあえず録画してみる(27時放送なんで)。

 ノイタミナの新番は、 どれも『ギルティクラウン』に比べて余り関心ないかなぁ。
 あ、『つり球』は釣りが題材の青春ものらしいけど、 もしかしたら面白そうかも?


『めだかBOX』は放送がないんだな……。

 地上波ではNHK Eテレの新番がたくさんある事が注目でしょう……ほとんど夕方だけど、むしろそういった時間帯が増える事は好ましいといえます。 ウチが中学の時に見てた『不思議の海のナディア』がリマスターで再放送というのも楽しみすぎて録画指定してますよ。


※と、だいたいそんな感じで。
 ちょっと前にも呟いてたりしましたが、今回ほど見るか見ないかを選択できるような状況になるとは、 かつてそこまで思いもしなかったです。贅沢になったなぁと。
 増えてしまった分、それに時間を結構喰われてしまうので(苦笑)、個人的業務との調整も結構大変かも。

 しかし今回のを見ると、ほぼ完全にBSデジタル放送に依存してしまう事になっちゃいましたな。

(2012年3月27日 23:20)



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2012年3月21日 (水)

ネタ設定『魔法少女ほむらin第四次聖杯戦争』(修正版)

※恥ずかしいやら何やらで(汗)。去年の秋ごろに思いついて書き綴ってましたネタ話に矛盾した設定が見つかりました。晩飯を食う前だからついさっきです(爆死)。
 前半では元ネタ2作品が同じ時間で設定されてて、後半では過去と未来に分かれている……今になって気づくのが不思議なくらいです。 という事で、『Fate/Zero』という過去に『まどかマギカ』の未来が紛れるという方向に修正した上で加筆してみる。
 ……それ以外にも変な設定があったのでそれらも修正した上で色々と書き改めてます(滝汗)。
 そこは魔法使いが使役者を伴い争う戦場だった。

 世界改変後、魔獣退治に明け暮れるほむらとマミ、杏子とさやか、4人の魔法少女たちは、 ある日、離れた冬木の町の魔法少女が魔獣を倒し終えた後に突然消滅したとQBから知らされる。
 かつての魔法少女の魔女化や力尽きて円環の理に導かれ消失するのとは異なる事態。 特にほむらの強い希望で事の起きたという冬木の町に向かうが、その魔法少女らが消滅した場所に辿り着いた時、突然強い光に包まれてしまう。

 光が止むや否や突然の攻撃を受け身構える4人。暗く狭い空間、目の前には異形の男が立ち、 血生臭い臭いの先には既に倒された2体の魔法少女らとそれを弄ぶ別の若い男の姿があった。
 この地の魔法少女を殲滅したのはキャスター陣営。自らの力を高めるために生贄として寄り高い素材を集めようとしていたのだ。

 キャスターは「神は我に力を与えんが為により困難をお与えになるのですか!?」 等なにやら訳のわからない事を饒舌に口から垂れ流したかと思うと急に攻勢へ転じる。
 しかし4人の魔法少女たちは目の前の異様な光景に戸惑っている場合ではなく、 戦わないと現在の危機的状況から逃れる術はないと早々に理解していた事から既に身構えていた。
 それでも押し寄せてくる蛸の様に異様な物体にマミとさやかは恐慌してしまい、ほむらと杏子の二人だけが序盤は応戦する羽目となった。 気を取り直した二人も参戦し、4人でキャスターの放つ異物による攻撃を跳ね返し、攻勢を削ごうとキャスター本体を攻めようとする。

 キャスターの陣地で勃発した大きな力のぶつかり合いは、すぐに周囲にも漏れ伝わる程の規模に高まってしまい、 その騒ぎを聞き付けた他の陣営も戦いに加わろうとキャスターの陣地へ駆け出していた。
 先陣を切って登場したのはライダーだった。突然の横槍にさすがのキャスターも矛先をライダーに振り向けつつ後退し、 更なる増援の気配を察するや自らのマスターを伴い脱出を図ったのだった。

 突然の乱戦に乗じてほむらたちも脱出を図る。その際、ほむらは戦いの場でうろたえる別の若い男(ウェイバー)から時を止めて手引書を盗み見て、 あれらが「聖杯戦争」という聖杯を巡る争いの為に召還されたサーヴァントとそのマスターだという事を知る。

 辛くも戦線離脱した4人。ほむらは手引書に記されてたという聖杯戦争とそのルールを話して訊かせる。 そしてその戦いを目撃した部外者は情報を漏らされないよう抹殺されると告げて3人に生き残るために戦う覚悟を求める。
 生還する為と言うが、ほむらが参戦を決めた真意は今は喪失した鹿目まどかの受肉を聖杯に託す為だった。

 手引書からこの戦いのルールを理解したほむらは聖杯戦争を監督する言峰璃正の元に出向く。 自らを真のキャスターのサーヴァントと名乗り、 誰かが偽物だと訴える。そして今の不利な状況から身を守る為にマスターの正体は明かせないと言う。
 璃正はほむらが異質な魔術使いである事や先のキャスターとの遭遇戦での善戦振りに興味を抱き、 ほむら達こそ偽物だと知りながら参加を許す。

 ルールを訊かされていたマミ達三人はほむらの不在の間に話し合いを持っていた。そして 璃正の所から戻ったほむらに対して肝心のサーヴァントが自分たちには居ない事を尋ねるが、 ほむらは「まどか」という名前のサーヴァントを監督する者から託されたが、余りに非力過ぎるので安全な所に隠している。 それをマスターとし、自分たちをサーヴァントと称して戦うことを提案する。
 マミとさやかは最終的に生き残り窮地から脱するためだとして渋々承諾するが、 ひとり杏子だけは、ルールに関する情報を独占するほむらの行動に不審を抱き提案を拒絶。単独で戦うと言い残して立ち去ってしまう。

 少々の負傷なら直に回復でき、グリーフシードのストックも豊富な事から、 特にさやかは突撃と接近戦で攻めて有利な場所に引き込ませ、ほむらは時間停止能力を活用して策を謀り、マミは援護射撃と、 そんな戦法で戦うつもりだったが、最初に対峙したサーヴァント・アーチャーとの初めての実戦は想像を絶する戦いになる。

 餓鬼相手の遊びと見て手加減する英雄王ギルガメッシュが相手と知らないまま、 辛うじて戦いを維持している4人の魔法少女たち。どのような攻撃も受け付けず、素手で弾かれてしまうという戦況、 更には未だになんら反撃せず一歩も動こうとせず薄ら笑いを向けるだけという相手の不気味さに、 やがてさやかやマミは恐ろしい反撃を受けるのではないかと恐怖しついには座り込んでしまい、ほむらが一人奮闘するようになってしまう。

 さすがに限界を感じたほむらは時を止めて仲間とともに速やかに戦線離脱を果たすが、2人は初戦でもはや戦意を失ってしまった。 それからはほむら一人で何度か他のサーヴァントと戦おうとするも、魔獣と違い自律した戦意を持つサーヴァントとの力の差が余りに歴然とした為に、 早々時を止めて逃げ出すことを繰り返してしまう。もはや手も足も出ない事に愕然としてしまうのだったが、 この聖杯戦争は絶望する暇を与えない程の急展開を見せる。

 自らの陣地を失った後も誘拐等で生贄を集めて力を蓄えてたキャスターが魔獣化して暴れ始める事態が発生したのだ。
 これまでに何度も魔獣と戦った事のあるほむらだったが、 これまでに見た事がない異様な形状に恐れをなしてしまう。マスターを始末すればアレを消滅させられるかもしれないと、 キャスターと初めて対峙した時にその場に居たあの青年を探す事にしたほむらは、時を止めて野次馬の中を探し回る。 そして偶然そのマスターを発見し、迷わず射殺したのだった。

 しかしマスター死亡で消滅するどころか、キャスターは制御不能のようにこれまで以上に暴れだしてしまう。 そして魔法少女という力が引き寄せるのか、キャスターはこの異常事態の現場に駆けつけていたマミとさやかが居る場所へ動き出していた。 マミの奮戦も歯が立たず、そして突撃したさやかはキャスターだったものの中へ取り込まれてしまった。

 ほむらも駆けつけ助けを図るも、マミは武器ごと腕を断たれるなど負傷し、ほむらは激しく叩きつけられてしまう。 距離をとりソウルジェムですぐさまあらゆる負傷から回復するが、途方もなく強大な相手に手も足も出ないでいた。
 他のサーヴァントからの攻撃を無視しながら近づくキャスターだった怪物は追い込むように魔法少女らに攻撃を仕掛けてくる。 後退するマミが転倒し怪物の腕が迫った時、それに槍状の物が突然突き刺さる。 そして何者かに抱きかかえられたマミは一時の窮地を脱したのだった。
 マミを助けたのは杏子だった。杏子は腕を再生させたばかりだったマミにティロ・フィナーレの大筒で自分を打ち込むよう求める。
 杏子は人間大砲の要領で最速突撃し、取り込まれたさやかを体内から掻っ攫うと離脱。 更にほむらが時間停止をかけてその穴に仕掛けを施した。 炸裂により更に大きな穴が開いたがそれでもキャスターを撃破するには至らなかったけれども、 それを見た他のサーヴァントが止めをさし、なんとかこの怪物を倒したのだった。

 他の陣営はキャスター退治の為に現場に早々から駆けつけていたが、謎の陣営の奮闘振りを見て、 暫く様子を見、危機に陥りそうになったら彼女らを助ける事としていたのだった。最終的には本物のサーヴァントらが倒したものの、 新参の魔法少女らの意外な戦闘能力、そして戦いの最中に見せた驚異の自己修復力に注目する。

 この謎の多いサーバント陣営を衛宮切嗣も密かに調査していた。
 その手掛かりはそれらが突然出現した事に始まるキャスター戦の現場で偶然拾った巴マミの生徒手帳。 それを見た時、切嗣はあれらがサーヴァントなんかではなくただの人間だと最初は理解したのだが、 しかしそれは思い掛けない意外な事実から直に打ち消されてしまう。
 詳しく調べると市立見滝原中学は実在せず、代わりにあったのは町立見滝原中学。 そして手帳に記載されている家族構成や住所も、見滝原町の地名でなら結婚したばかりの若い夫婦が実在する事が確認取れたのだった。 その町は今、周辺の町と合併して数年後に市制になる事を目指していた。
 これらの事実からもしかすると未来から召喚されてきたのかと疑問を抱く。

 言峰綺礼もアサシンを使って未だに正体を見せないこの新参のキャスターのマスターを探そうと試みていたが、 ほむらが一人の時に相手が居ないのに何かを話している姿しか目撃できなかった。



※去年秋に書いたという最初のについてはそちらにも触れてますように りきおさん がツイッター上で触れた話を元に「エアまどか」 といったフレーズ思いついて、更に『Fate』と絡めたらと暇とかを見て携帯電話にテキスト打ち込みながら考えてみたネタです。 数日かけてネタを思いつくままに打ち込んだから、前と後とでズレが生じたんだなぁ(苦笑)。
 ほぼ半年も放置しながら今更に書き直しというのはさすがにダメだね。とりあえず旧版はそのままに残します。 それから今回もあくまでもネタ設定なので具体的にノベル化する予定はありません。フリー扱いです。

(2012年3月21日 22:50)



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魔女っ娘と物部さんには普通じゃないヒミツが!? 児玉 樹さん最新作『まほマほ』

 (『まほマほ (1)』  児玉 樹さん)

 オリジナル連載だった『てるてる天神通り』に続き、去年にはオーガスト原作の『フォーチュンアテリアル』コミカライズも無事完結となり、 次回作は~と心待ちしておりましたが、その最新作で雑誌『月刊少年エース』連載の『まほマほ』、その単行本コミックがつい先日に刊行となりました!!


《ご近所で人気の魔女っ娘には、ちょっとしたヒミツがあるんです…?(帯より)》



 誌面連載の方は実はまぁ連載開始の告知ページをネットカフェでずいぶん前に見たのですが、雑誌は購入してないので、 この単行本を読むまでは「魔女っ娘」モノぐらいしか情報がなかったのですよね。ただ、オリジナル作『てるてる』でも人情モノな良い物語でしたから、 何も怖くありませんでした……魂珠が濁って~なのはあのアニメだけデス。


 とはいえ……先月ぐらいに角川書店の方で公開されたあらすじ にて初めて新しい物語の触りに接した時、


“メガネでチビな弾くんは、同じ図書委員の物部さんに淡い恋心を抱く思春期真っ只中の中学生。そんな弾くんには誰にも言えない秘密があって…!?”



 魔女っ娘って女の子のはずなのに「くん」だと……!? 以下ポルナレフ状態。
 誤植か何かか!? って思っておりました(苦笑)。
 で、発売予定日よりも早く店頭に並んでるのを偶然見つけたので購入し、心構えもないままページを開くと……あ!?


 なにがどうなってどうだったかについては~とりあえず伏せときます(マテ)。今言えるのは「表紙の魔女っ娘は確かに可愛い」ことだけデス。

 とりあえずそーやって不安を煽るとしまして~。お話自体に関しては原作以上に作品世界を深めた『Canvas2』コミカライズから 原作での各ヒロインルートをひとつの道筋へ紡ぎ描かれた『フォーチュンアテリアル』と、これまで手がけてきた児玉さんらしい丁寧なストーリーとなってますし、 『てるてる天神通り』のようにメインとなるキャラクター達を周囲が優しく見守り接してくれる、そんな児玉さんらしい人情モノな感じになってますので、 児玉 樹さんファンなら安心して町の本屋さんで手にとってレジへゴーだと思います


 実は単行本の裏面には、角川掲載のあらすじでは触れられてないこの『まほマほ』の要素が描かれてまして、 本作は真城寺 弾くんと「魔女っ娘」、儚い雰囲気の黒髪っ娘・物部小毬さんと「○○」が物語の鍵となってたりします。意外と言えば意外な組み合わせですね。  その「○○」たちについては児玉 樹さんデビュー作(!)の「快談 喜談 もののけ屋敷」から一部引き継いでいるんだそうです。 同人誌『えびてん』収録の作品もかな?


※ウチが保有する児玉 樹さん作品
『Canvas2』(エース桃組版と少年エース版)、『てるてる天神通り』、『フォーチュンアテリアル』
同人誌『えびてん』(2冊)

 同人誌『えびてん』は04年と05年発行のもの。01に『日迎山天狗ばなし』、02に『艶姿狐狗狸絵巻(再録)』が収録。コミック版『涼宮ハルヒ』のツガノガクさんとの合同誌です。 『快談 喜談 もののけ屋敷』は自分が『Canvas2』連載で児玉 樹さんを知る前の作品みたいなので未だに目にした事がないですね。

(以下、反転なしでネタバレあり)
















(ネタバレモード)
 前オリジナル作ではおチビな「福の神」など様々な「神様」が人助けやら騒動やら引き起こしつつ、その神様が見える「町内会長」という役職を担うようになったケーキ屋跡取り息子と、 幼馴染の和菓子屋看板娘のお話が描かれてました。

 そして今回はというと、「魔女っ娘」の家系である「真城寺(しんじょうじ)家」の長男坊が主人公です……というか母親に無理やりあんな役をさせられてると(苦笑)。 わ~~ガチで「男の娘」ですかよ!? もしかして~って思ってたらやっぱり(爆死)。そんな少年があんな表紙絵のような姿に変身とはまさに奇跡デス!! あ、確かに胸の辺りがすっとんだよな(W)。

 そのお相手となるメインヒロインの物部さんですが、この子自体、(連載見てないので)事前情報なしでウチは初めて見ましたから、 話が進むにつれて少しずつ見せる表情に目を見張りましたね。黒髪っ子だからもありますが、ふた房お下げとかポニーとか~(苦笑)。
 見た目おとなしめな雰囲気のその子ですが、その家系は「妖怪を使役する」一族だそうです。そんな血筋なので妖怪に関する知識はかなり深いというか、 いわゆるゴーストバスターな事もできるみたいですね(謂れを封じて妖怪の発生を防ぐとか)。妖怪退治モノな作品はこれまでいくらか読んでますけど、 特に「新月坂の怪」のエピソードなどは児玉さんらしいお話の描かれ方がなされてて、妖怪を封じるだけでありながら何とも物部さんらしい温かみが感じられました (同時にそんな血筋という孤独感も)。

「魔女っ娘」と対を成すもうひとつの要素は「妖怪」なのです。
 先の同人誌で妖怪モノも読んでましたからウチ自身は意外には思わなかったのですが、読んでてその妖怪設定できたんだ~~と読み進めていく手が弾みましたよ。
 その妖怪たちがまた、先の『てるてる』での神様たちのように賑やかで、それなりに妖怪らしい癖はあるものの、基本良い子ばかりです。 多少過保護気味だったり、恋話好きが居たり(このお姉さんも実はとある妖怪)と個性的です。話の展開的にはこの先に本気の悪意を持つような妖怪も登場するでしょうけど、 ピンチを乗り越えてきっとこの物部家の「妖怪駆け込み寺(!)」のファミリーに加わる事確実ですよね(笑)。
 ……そういえばメイン妖怪のうちの3匹は犬・猿・鳥なんだけどこんなトリオってアレなのか!?

 さて、第1巻では「弾くん」に物部さんのヒミツ・妖怪を使役している事がばれてしまいますが……。それに対してあ~たも普通じゃない(笑) 弾くんはどうリアクションをとるんでしょうかね(と、これは読んでのお楽しみで)。
 更にその先、弾くんの正体がどんな感じにバレてしまうのか!? 2巻目が早く読みたいですな!!

(2012年3月21日14:05)



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