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2005年11月15日 (火)

アニメ放映での地方格差

《オタク地方格差社会》
(idoling life:kugoさん経由、RE V の日記11/13付より)


“青森が舞台のガンパレード・オーケストラや、 広島の尾道が舞台のかみちゅ!が、 それぞれ舞台となる地方では見ることが出来ないのだ!その代わりに、 地方局が制作した下らない地域自慢番組を見せられる。 アニメだけがオタク趣味を支えているわけではないが、 これはアニメなどのオタクコンテンツがどれだけ軽視されているかの顕著な形での表れだ”

“小中学生のうちで魅力あるオタクコンテンツにめぐり合えるかどうかは、 その後のオタクライフに大きく影響する”

“今は特にコレ!といったものはあまり無いかもしれないが、逆に言えば細分化して色々ある”

“テレビアニメを例に取れば、 もともとコンテンツが少ない上に大したものが無いのでオタクはあまり見なくなってしまう。 すると視聴率なども奮わず、 余計にアニメの本数は減ってゆく。 購買力のある大人のオタク向けのものは放送されなくなり、 ポケモンや怪傑ゾロリなどの本当に子供向けのアニメしか残らず、 しかも早朝6時とか変な時間帯の放送なので、 オタクはますますテレビから遠ざかるという悪循環に陥る”
(愚仮面随想さん 11/11付より)
※日本の辺境の地・広島とウチでは散々言ってはいますが、 まだ比較して恵まれている方である事は確か。
 とらのあなの通販は広島店店頭引取りでなら送料負担無しで同人グッズが手に入る(神戸三宮店も)。 メロンブックスもアニメイトもあり、 (個人的には仙台よりもライバル都市と位置付ける)福岡市・天神にはないソフマップが出店してます。
 あとはデジタル放送化の前に真っ先にテレビ東京系の局を建ててくれればアニメ放送の過疎地をある程度脱却するんですけどね。 尾道が広島にあるのに『かみちゅ!』が放映されていない事は広島県議会でも『市民球場問題』と『広島南道路』 『広島西飛行場への東京便復活』の次に問題視すべき議案です。一応『電撃大王』でコミック版はチェックしてますが。


 しかし、以前なら大都市やコミケ等に遠征するなど自らの足で手にしていたようなアイテムの多くがネット通販で手に入り、 情報も雑誌の地方発売日で拡散していたものが今ではFGなんかで東京での発売前には速報される時代となり、 ネットワーク社会の利便性が如実に反映されてきてます。 アニメが広島でまともに放映されていない事以外は(くどい)。
 そうした情勢を受けての《萌え市場革命》だというんでしょう、エライ人は。 特にその市場から利潤が今沸いている事から《コンテンツ産業》として国も動いてるし、 容認に近い黙認が成されたと認識して、色々と後押しされてますし。
(後から市場の船に乗り込み囃し立てた人のどれだけが、船が沈み込む時に最後まで残り続けるかが見物かも)

 ただ、実際にネットワーク社会の利便性を甘受出来る側からすると情勢の変化を直に感じ、 利用する事が出来るわけですが、今回の《オタク地方格差社会》はそれを得る事が出来ず、 地方の店頭に並ぶものしか享受出来ない階層が生じているという論評です。

 実際にそういった階層に居ないのでその心理状況とかは計り知れないけど、 アニメ放映に絡む事なら幾つか思うことがある。ちょっと怨念がましく書いて見ます(苦笑)。


 人気だったゲームやコミックが 「アニメ化! 全国で放映決定!」とのポスターが本屋のコミックコーナー等に大きく掲示されている光景。 そしてその告知ポスターの隅に書かれている放送局に地元が含まれていなかったなら。 更にアニメ誌なんかで表紙を飾り巻頭特集などを通年で連載し、 「全国放送間近!」「絶対見てね(ハート)」なんて高速道での幅寄せ行為に等しい煽りを掛けて来たなら。
「はぁ? どうやって見ろと」と呆れ、特に見たいものであれば絶望し、 仕舞いに声優陣までオリジナルと総入れ替えするに至っては言語道断となり、 そういった経緯から来るある種の逆恨みは更にそれ以前からあったフラストレーションと混じる事で、 実際の放映での評価で原作より良いとされていても、 そのアニメを見る機会がなかった側からすれば馬耳東風、評価に値せず、 そのままオリジナル原理主義の塊と陥ります。
 恐らくは地元で放映さえあれば正当に評価が成され拗れも回避できたんですけどね。
 ってこの例えはどこかで見た事あるなぁ(苦笑)。アレだ。
 多分、最近は「全国」なんて詐欺に等しい文言は書かれていないとは思うけど。

 まあこれは他の要素も加わった極端な例ですが、 精神衛生的には「自分が住んでいる所とは別の国だと認識する」 「存在しない事にする」としておいた方が無難かな。

 もしどうしてもと言うなら、放送されている地方の知り合いにお願いするとかなんか、 とにかくネットワークを使った努力が必要みたいです。
 パッケージ化・レンタルについては、確かにほぼ全国をフォローできるんですけど、結局の所、 リアルタイムで見れない、番組と違い対価を払わないと手に出来ない。
 以上のような敷居が間に挟まれ、結果、享受出来た層と享受できなかった層との格差がコストの上でも生じます。


 ウチの場合、経験論的に言うと逆恨みしてても精神的によろしくないんで 「別世界の出来事」と認識してます(悔しくない!)。 数多くのアニメコンテンツを抱えるテレビ東京系で放送なら広島では放映は「ありえない」ので、 望む術もありませんから。
 どーしてもという場合は買うかもしれないけど、 今まで買ったTVアニメのDVDって『月は東に日は西に』だけだったり。 だってパッケージ買ってまで見る気がしないし、レンタルしてまで見る時間がないしね。

 ただ、実際に放送されているのを見る機会があるなら、それへの評価を示す事が出来ますが。 自分の場合は『シャッフル!』です(最近は録画してるだけで見る暇ないけど)。
 NHKの衛星放送が見れる環境であればノンスクランブルのWOWOWは全国津々浦々までそのアニメを視聴出来る効果は、 PS2『シャッフル!』が地方のショップでも初日に完売近い状況まで起きた事で具現化されてます。 ウチも金と時間があれば限定版買ってたんだけど(苦笑)。

 と、以上グダグダと言ってますが……何を言いたいんだか(苦笑)。やはり逆恨み?
 まあ、地域格差の最下層のフラストレーションのサンプルのひとつだという事で。
 少なくとも、自分が見ていないアニメ版を前提とした論議には加わる素地を持ち得ないデスね。 そういう意味では普通に市販されているアイテム(ゲームや音楽CDなど)に基づく素地は全国の土俵を同じものとします (そこからの階層化はそのアイテムへの扱い方という感じに個人の裁量に委ねられます)。


 地方におけるアニメの悪循環については構造的には愚仮面随想さんの指摘通りです。
 広島ホームテレビが深夜放送で『ToHeart』と『こみっくパーティー』を放映した後、 それほど関心を向けるようなアニメを放映しなかったら何時の間にやら放送枠が消滅してます。 以降は偶に地元各局で「何かが放送されている」といった程度。
 そう言う状況なので自分は浦沢直樹さん原作のサスペンス『MONSTER』しか見てないんですよね。 『蟲師』とかいうアニメもあるみたいなんで今度見てみます。


※なお、過疎地だと僻んでいる自分の環境はというと、 メロンブックス・とらのあな・ソフマップの集中する広島の紙屋町・大手町エリアまで、 自宅からバスで45分、自転車で30分、 勤務先の広島駅から路面電車で15分ぐらい? 自転車なら10分(自転車は去年6月に事故で死亡)。
 多分、アキバまで1時間以上とかいう方と比較するとマシなのかなぁと思うんですが。 ただ、自転車がある頃はほぼ毎日通ってたんだけど、 自転車なしの生活となってからは特に最近は多忙もあって1週間に1回逝ければといった状況です。
 ちなみに経済的にはかなり低階層ですので、遠征なんて年数回です。買うものも結構絞る。 キミたちは積ゲとかCDとかたくさん買い過ぎだ(笑)。

※「萌え市場革命」って、以前も触れた気がしますが、 個人的には無闇になんでも 「萌え」化する「一億総萌え」といった空気を形成していく事には激しく違和感があるんですよね。
 なんか無理やり押し付けてくるような感覚もあって下手言うとキモイとか思う。 そこまで媚びなくてもいいじゃない。ともかくちょっとこの数年で過剰化したような気がします。
 多分、この違和感自体は、自分が現在の大きな流れについて逝けてないオールドタイプなんだからでしょうけど。 ただ、そういった大波とは関係なく自分が好きな事を勧める事は悪い事ではないとも思ってますし、 自分もそうして来てます。

 けれど、 「そのコンテンツが好き」というユーザー層の声の集まりがそのコンテンツを下支えしてコンテンツの繁栄を築き上げる (ユーザーが流行を作る)流れも確かに存在しているんですが、 コンテンツを作る側が過剰な“糖化物”を蒔き散らし、ユーザー層を釣り上げて、 利益を吸い上げて利益を得る(流行するよう企業が誘導する)流れも見られます。

 特に最近はコンテンツの主流がほぼなくなり細分化された事、 長く支持を集めるコンテンツが少なく限られてしまった事で コンテンツの消耗が加速度的に早まってます。 利潤の回収を早く確実に行う為にも、 即時にトップスピードになるように早く流行の素地を蒔き散らし、 利潤を巻き上げていく必要に迫られているのでしょうね。
 そういう感じで市場が潤い隆起し《萌え市場革命》だというなら、その先は結構短い気がする。 賞味期限の短いコンテンツを何度も投下する内に息切れしてしまい、 結局は息の長いコンテンツだけが辛うじて生き残るかと。 それ以前に何らかの事件をきっかけに市場の繁栄が弾圧に転じる瞬間が怖いかもしれない。 勝ち馬に乗ってきたのが流れに敏感に反応し手の平を返して火事場泥棒に転じたなら尚更。

(11/14 23:40 午前中にテキスト準備して帰宅後に加筆)



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