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2007年4月20日 (金)

吸血鬼ものというと『学校を出よう!(5)(6)』

※『フォーチュン アテリアル』が俄かに「吸血鬼」ものというワールドを発動したことで、 「吸血鬼」に関する話題が色々と出てきてるみたいです。
吸血鬼なエロゲ(エンドーさんのリスト)
吸血鬼が登場するラノベREVさんのリスト)
※吸血鬼ネタというとノベル版の『吸血殲鬼ヴェドゴニア』の他、 谷川 流さんの『学校を出よう!』シリーズが思い浮かんでます。
『学校を出よう!(5) NOT DEAD OR NOT ALIVE』
『学校を出よう!(6) VAMPIRE SYNDROME』
『学校』シリーズではこの連作が最新作ですが2004年10月刊行だからもうずいぶんと経ってます。
 内容的は「第三EMP学園」にて多数の生徒が謎の仮死状態、更には吸血鬼となってしまうというのが表面的な説明です。 えっと種明かしは回避しますが一応反転して……吸血鬼は物語の道具になってます。シリーズ通して読むべし。

 個人的には『学校を出よう!(2) I-ME-MY』と並んでこの連作がシリーズの中で好きなエピソードですね。

(4/20 23:40)


※というか『フォアテリ』でも冒頭で明かされるということなんですから、 この「吸血鬼」設定は物語の根幹に位置するというよりも取っ掛かりにあって、 更に別のネタ(核心部)を引き出す為の鍵に過ぎないんじゃないかなぁと思います。

『フォアテリ』の「吸血鬼」設定が挙がった際にこの『学校を出よう!』を関連として取り上げようと思ってたんだけど、 その設定が物語の道具(きっかけの鍵)に収まりそうな気がしまして、 必然同じ扱い方をした『学校を出よう!』と比較せざるを得ないと思い触れなかったんです。

 ちなみに『学校』シリーズ(5)(6)での「吸血鬼」騒動は(以下ネタバレ) 外部からの攻撃によって発生したのではなく、 外部から擬似人格(スパイウエア)を植えつけられてしまった生徒をあぶりだし解除コードを手にする為に、 生徒自治会会長代理の真琴(主役陣の味方)が引き起こしたのです。 話の大半でこの騒動が描かれてますがこの絶妙な仕掛けによって「吸血鬼」が盛大な道具となり、 外敵(真琴の兄)や主役陣はもとより(5)から読んできた読者をも騙したという訳です。

(4/21 22:20)



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千堂一族が「吸血鬼」一族でない事の推測

 (関連 『フォーチュン アテリアル』 「STORY」を公開 記事)
“知り合ってからというもの、すべてが彼女のペース”

“それでも、なぜか胸が高鳴ってしまうのは。
こんな毎日は、修智館学院以外のどこにもないと
心のどこかで確信できているからかもしれない”
※それで、問題の「STORY」から伺えますのは、 支倉クンは瑛里華に「だけ」隷属しているらしい事、 そしてそういう状況にあってなお学院での生活を望んでいる事。

 ここからは千堂一族自体は「吸血鬼」ではない事が推測されます。

 千堂一族が理事長を務めている為ほぼ絶対的な学院支配権を握っていることを考えると 正常であるなら家族の下へ逃げ出してもおかしくない。 にも関わらずこの異常な学院生活を望んでいるということはつまり、 千堂一族自体は「吸血鬼」ではない事が何らかの形で主人公に示されてあるのではないかと推測されます (つまり学院は吸血鬼によって管理されていないということ)。

 瑛里華が自ら「吸血鬼」であることを明かすなら、 当然に主人公はその兄・伊織やその家族についてもその疑いを抱くはず。 もし瑛里華がその疑問をはぐらかしたなら、 その異常な世界に嬉々と乗り込むどころかまず間違いなく身の危険を感じ、 学院から離れてノーマルエンドです。
 しかし明確に否定するならば、 吸血鬼は目の前の一人だけという事で主人公はまだ好奇心が許されると見て取るのかもしれない (ていうかこれでも十二分にやばいんですが)。

 あと、千堂伊織との関係でも千堂家自体は「吸血鬼」ではないと推測できます。

 瑛里華の正体を知る人間(主人公)が生徒会にいるなら、 同属であれば兄・伊織と「主人公についての情報」を共有する方が一族の秘密が漏れない為にも必要です。 それに主人公を監視する上で生徒会組織に取り囲むことは兄妹にとって有効なはず。
 にも拘らず瑛里華は主人公が生徒会に入る事をむしろ快く思っていない。
 これは瑛里華の正体を知る人間と兄・伊織とが接触する事が 瑛里華にとって都合よくないのではという疑いを抱かせます。

 兄にもその正体を隠しているのなら、「吸血鬼」は瑛里華ひとり。
 という事で、千堂一族自体は「吸血鬼」一族ではないという推測は一応成り立つんじゃないかな。


 な~~んて(というかあくまでも妄想レベルの推論ですし)。

 そう言えば紅瀬桐葉さんはこんな台詞を示してましたね。
“好奇心は猫をも殺す、という言葉を知ってる?”
 この台詞は主人公の無謀さへの警告だったのかもしれません……。

(4/20 21:40 そいえば桐葉さんの名前には「紅」とありますが)



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『フォーチュン アテリアル』 「STORY」を公開

 (AUGUST 4/20付け)
“世の中にいい冗談と悪い冗談があるなら
100パーセント悪い冗談だと思う。
転校先の学院。
隣のクラスに吸血鬼がいた”
※公式でも眼を赤く怪しく輝かせた瑛里華の画像カットが掲載されてます。

 で、昨夜の推測では瑛里華が弱みを握られている方向で読んでましたが、 今回明らかとなった「STORY」を読みますと瑛里華に弱みを握られていることが判明。
 というか支倉孝平クンはもはや瑛里華様の下僕になってますね(汗)。

(4/20 21:40)



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