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2007年10月 1日 (月)

「オーガスト作品における大団円は結婚エンド」から導き出された『フォアテリ』結婚エンド予想(水上さん)、あとオーガスト作品におけるトゥルーシナリオとイニシャルヒロインの立場の変遷

 (St.Aquarius:水上透さん 9/29・30付)
◎メインヒロイン絶対不可侵制度
 (つわ萌えどもが夢の跡さん 9/27付)
※つまり「トップヒロイン=看板的ヒロイン=イニシャルヒロイン」を原作側が示してそれを本流とし、 残された各ヒロインについては可能性のひとつというパラレルととらえて、 一筋のストーリーでメディアミックス的に展開する場合は本流を通すという提示、だと思う。

 その提示に対する例外的な事例としてSt.Aquariusの水上透さんはアニメ『月は東に日は西に』(TV放映版)をあげてます。
“TV放映版はイニシャルヒロイン(メインヒロイン)ではない、 藤枝保奈美のストーリーが展開されました”
 元々のトップヒロインが「天ヶ崎美琴」だったのに対して、人気投票で1位となったのは「藤枝保奈美」。 そしてトップヒロインが形式的に二人となりつつTVアニメ放映版で保奈美エンドが展開したと (アニメのパッケージ版で「美琴」エンドルートも製作されてます)。

 それを踏まえたうえで、水上さんは《オーガスト作品における大団円は結婚エンド》と挙げられてます。
 結婚エンドとなるヒロイン

【バイナリィポット】
 羽根井優希 (イニシャルヒロイン・ポニー・幼馴染・従兄妹)
“トゥルーエンドは存在しますが、結婚エンドはそのトゥルーエンドの先に存在し得る内容になっています”

【プリンセスホリデー】
 レティシア姫 (イニシャルヒロイン・ポニー・従兄妹)
 エレノア (幼馴染)
“トゥルーエンドと結婚エンドに接点がありません”

【月は東に日は西に】
 藤枝保奈美 (幼馴染)
“結婚エンドである保奈美はイニシャルヒロインではありません”

【夜明け前より瑠璃色な】
 フィーナ姫 (イニシャルヒロイン)
 鷹見沢菜月 (幼馴染) ※コミック版(ウチの補足)
“文句無しにトゥルーエンドが結婚エンドで大団円”

 イニシャルヒロイン 3/5(はにはに以外)
 幼なじみ 3/5(優希エル保奈美、フィーナ含めず)
 従兄妹 2/5(優希レティ)


“以上を踏まえると、FAにおける結婚エンドは、 イニシャルヒロインである瑛里華か、 幼なじみの陽菜かかなでか、 恐らくこの三人のうち誰か(或いは複数)ではないかと”
 ……この世界では重婚OKデスか(刺)。


 と、結論だけを取り上げても分かりにくい為に多くを引用してしまいましたが、 それではただ取り上げただけとなりますので、 ウチは歴代オーガスト作品におけるイニシャルヒロインとトゥルーエンドの関係を解析してみます。
 えっとネタバレしないと論点が進まないので思いっきりネタバレしてます、よろ~。

【バイナリィポット】
 ヒロインルート攻略後に《グランドフィナーレ》へのルート解放
 パラレルな各シナリオを一筋のストーリーに集約しつつ、ワールドの危機と崩壊が描かれる。
「ワールド」上のキャラの正体の内、優希が誰かと言うことが明かされる事に。

【プリンセスホリデー】
 レティシア・シルフィ・ラピスルートクリアで地球からの移民船に関わる血筋を鍵に 《シンフォニア編》ルートが解放。
《シンフォニア編》ラストでレティと主人公は地球で一緒に生活する事に。

【月は東に日は西に】
 PC版では攻略順の制約なし。
 DC・PS2版では全ヒロイン攻略によって 美琴シナリオ後に《オペレーションサンクチュアリ編》が解放。
 なお、保奈美と茉理クリアで委員長ルート解放、委員長クリアで広瀬柚香ルート解放となります。

【夜明け前より瑠璃色な】
 最初に「フィーナ編」、次に各ヒロイン編(リース編が最後)、 そして全てをクリアすると「フィーナ編」の続きとなる《夜明け前より瑠璃色な編》が解放。

『バイナリィ』『プリホリ』ではトゥルーエンドに踏み込まなくても各ヒロインを攻略できます。 そしてトゥルーエンドへのルート解放条件も徐々に緩和され、 PC版『はにはに』に至ってはトゥルーエンドそのものが無い状態に。
 しかしながらコンシューマ版『はにはに』ではヒロインの一部に条件付ルート解放が設置され、 トゥルーエンドへの道筋も条件が揃うまで解放されなくなりました。
 そして『あけるり』ではなんと、 いきなりイニシャルヒロインたるフィーナ編を最初にクリアしないと 他のヒロインに手が出せないという条件に始まり、 フィーナ編そのものも最後まで見るならトゥルーエンドまで辿り着く必要があるという複雑な構成に。

 ちなみに個人的な感想では、 『はにはに』では終幕的な終わり方が無かった為、ある意味「え、終わり?」という状態に陥ってしまいました。 特に後日『バイナリィポット』でしっかりと終幕(と物語が更に続く印象)を描かれていただけに尚の事。

『バイナリィ』や『プリホリ』でのトゥルーエンドは、 「ワールド」上のキャラの正体の中でも優希が誰かと言うことが明かされ、 レティが地球までついて来ており、それぞれイニシャルヒロインと関わるものとなってました。
 ちなみに羽根井優希は『幼馴染』的存在、レティシアは『出会って恋に落ちた』らという展開。

 それに対して『はにはに』は、 個々のシナリオにおいて各ヒロインがそれぞれの立場から核心に関わるという形で トゥルーエンド的な設定を分散化しており、その中でも 『出会って恋に落ちた』というストーリーの王道として天ヶ崎美琴を 『幼馴染』ものの王道として藤枝保奈美を、重点的に配置してました。
 美琴は更には核心に至るまでの連鎖の起爆点として位置づけられているかと。

『はにはに』はプレイ構造的には簡素に、そしてヒロイン構成的にはこれまでの集約をという方向だったものの、 起爆剤だったはずの美琴よりも何時も付き添う幼馴染の方が存在感が強かった為、 結果として人気投票で保奈美が美琴を抜く勢いとなってしまいました。結先生人気も高かった。

 こうした結果の反動が、コンシューマ版『はにはに』で条件を複雑化したシナリオ構成と、 最終章的に美琴エンド後にトゥルーエンドを持ち込むといった回帰へと繋がったのかもしれません。
 そしてイニシャルヒロインによるトゥルーエンドを強く示しつつ、 各ヒロインとの可能性を示す事も構成を工夫することで両立させたのが『あけるり』だったのでは。

 過去作ではトゥルーエンドにイニシャルヒロインが必ず関わりますが、 トゥルーエンドへに至る条件での立場は他のヒロインとシナリオのとしての扱いには大差はありません (シナリオでの描かれ方の違い程度)。ある意味、生みの親として各ヒロインを等しく愛でた結果であり、 その集大成となったのが核心を分立させた『はにはに』だったと。

 そうした過去の作品での成果を踏まえた上で、 『あけるり』での目標の一つに掲げられたのが「イニシャルヒロインの復権」だったのではと推測してみます。 『あけるり』においてフィーナ姫の物語となる本筋を前編と後編に分けたのも、 中盤で他のヒロインがメインとなっても最後に後編ルートを辿らせる事によって イニシャルヒロイン存在感を再び高めるという効果を狙ったはずです(推測の通りなら)。 そして後編にトゥルーエンドへのルートを盛り込むと。


 では、ウチも水上さんを真似て『フォーチュンアテリアル』における推測を~。
 イニシャルヒロイン的存在なのはやはり千堂瑛里華その人。 ただ、他のヒロインの存在感も比較的高めですね。実際にシナリオでどう動くかによってもその情勢は変わるかと思いますが。 『あけるり』でのシナリオ構成はさすがにそのまま次回作に持ち込めるわけ無いので、 もしかすると『はにはに』での構成をベースに各ヒロインのポジションを上手くコントロールしてイニシャルヒロインを引き立てるのかも?

 あ~ウチの予想って殆ど当たったこと無いので(爆死)

(10/1 3:10)


※この記事の数日後に、 CS版『はにはに』における「オペレーションサンクチュアリ編」 を書いてます。この記事で取り扱った「OS編」への補強という事で。

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