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2007年12月17日 (月)

し・ふぉ・んのアルバム『mignon~みにょん~』

 (し・ふぉ・ん)

※ネット通販で注文したのが15日に届いてから寝るまでずっと、翌日は通勤時、昼休憩時、帰宅時、そして夜に朝にと今ずっと聴いてます。 耳からその曲が抜けません。 これは少女病のI'VE RESPECT ARRANGE VOCAL ALBUM『reverence』『ESTEEM』やAPPLE projectの『APPLE TREE』、再生ハイパーべるーヴ『ぱんださんようちえん』 などと並ぶ名盤ですね。 プレイヤーに掛け過ぎて聴き過ぎてCDにリングの傷を入れないように気をつけねば(一応データ的には大丈夫ですが『ESTEEM』でやってしまったの)。


 自分は元々『ネコっかわいがりっ』OP曲“Dote up a cat!”目当てのみでしたので、 実は裏面の収録を見て収録の半分が「オフボーカルバージョン」だと判った時はちょっとがっかりしてました、その時は。

 で、実際に聴き始めましたら……第1曲目“も・な・み”からユニット《し・ふぉ・ん》の名の如く甘い甘いヴォーカルが。 でもその二人の淡い歌声とBGMの優しい奏でのハーモニーが今の季節向きな暖かいものですから聴き心地が良かった。 もうこの時点でこのアルバムが冬向けだと受け止めてます。

“えんじ色の二等列車”は一転して歌声のはっきりとしたリズムのレールを刻む曲。 電子音のリズムが目指す先への期待感を、詩にあるストーリーが果てしない旅に挑む姿をそれぞれ描いているから力強い感じです。
“夜明けのうた”も方向的には“えんじ色の二等列車”に近いのですけど、 羽根を携えた感覚が夢から覚めようとするような幻想さを出してます。この2曲は対に位置する?

“ハチドリとわたし”は7羽の小さなハチドリたちのヒソヒソ会話な様子を描いているんだけど 「駄目、まだ秘密」って口止めしつつも止まらない囀り、なんでしょう。 ハチドリたちのやり取りをそのように耳にしているという感覚が淡く甘い曲調と混じり合って不思議で幻想的な感じにさせる。

“Dote up a cat!”は『ネコっかわいがりっ』デモでのバージョン(18禁)でもう昨年よりずっと聴き込んではいましたが (音楽プレイヤー付き携帯を手にしてからはほぼ毎日聴いている)、 このアルバムに収録されているのは「full ver.」という完全版というものです(多分)。
 この曲だけ全文英語歌詞。デモver.(訳付)で英文と日本語訳を一応目にしてはいましたけど、 映像センス溢れる歌詞のアクション(もう気まぐれなネコのように動き回る!)のせいで英文はちょっと読みきれず、 ある意味英語歌詞をも曲のBGMと半場一体させて日本語訳文で追いかけてたんですよ。 なので、英語歌詞を丁寧に読むことが出来たのは今回が初めて。
『ネコっかわいがりっ』本編を通して改めて聴けばまたかなり印象が変わるんでしょうけど(他の方の感想とか触れているとそんな感じですね。ウチは未プレイ)、 単純にこの曲だけを愛でるのでしたら猫たちへの愛情溢れる「デモver.(訳付)」も合わせて見ていただければかなぁ。
 というかもう聴いているだけでもネコを抱きしめて暖かくなっていたくなるんですけど(爆)。

“乙女学入門”は乙女心というものを歌い上げているんですけど、またなんとも言葉にしにくい不思議さが漂ってますね。 でも「それが乙女学なのです」と言い切られると納得以外選択肢がない気分に。

 そしてオフボーカルですが……ヴォーカルが入っている方でもそのBGMにまで惹かれたのですからもうすんなりと聴いてました(というか前言は既に撤回な)。
 ギターや抑制された電子音(金管楽器系?)などが合わさった控えめで優しいインストルメンタル曲となっており、 もうこれだけでもBGMとして完成しているような気がします。
“Dote up a cat!”は打って変わって“ネコ踏んじゃった”のようにピアノの軽快な演奏が走り時折コーラスも入りますから、 全体的には控えめな曲の中にあってひとつのアクセントとなってます。 ラストの“乙女学入門”オフヴォーカルもアルバム全体の中では不思議なリズムの曲ですな。

 何周も全部を聴いていたらヴォーカル曲だけでなくオフヴォーカル全ても、 リズムが歌を奏でているようにも感じられてくるんですよ。

 全体的にそのユニット名のようなとにかく甘い甘いアルバムなのですが、 自己主張を抑えた曲調とその歌が、くどさを感じさせない控えな甘さと冬の季節向きの優しく暖かい雰囲気を出してます。
 アルバム『mignon~みにょん~』、発売は昨年の暮れでウチは 2006年のマイベストミュージック を昨年暮れに書いた頃からチェックはしていて今年の1月になってから地元の店頭をずっと探してました。 夏コミで上京した時など思いっきり忘れていた時期もありましたけど(汗)、 周りまわってほぼ一年を掛けてこの12月にネット通販で手にしたというわけです。
 余りに時間を掛け過ぎましたけれども、 でも今の冬の季節に聴いたからこそアルバムから溢れるその暖かさが身に染みたのかもしれません。 暫くはCDプレイヤーを通勤時のバックに入れて聴き込んでくる。

 年明け1月25日発売の『macoron~マカロン)~』では“Dote up a cat!”の日本語訳されたものが聴けるそうなので要チェック。 PC取扱店でも買えるそうですが……ウチの勤務先は基本的に音楽CDまでは扱わないので個人的に発注できないんで、 早めに市内のショップで問い合わせて予約しておきたいかな。

(12/17 10:25)



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