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2008年9月 1日 (月)

映画『デトロイト・メタル・シティ』見てきました。


 原作についてはコミックは途中いくつかの話を読んでない他は雑誌連載の方で毎号チェックしてます。 昨年からのブームにおいては結構雑誌での特集記事も読んでた。
 7月発売のお試し版アニメDVDも買ってみましたし (歌とかも結構入ってるのでミュージッククリップ感覚で聴けます)、 曲のバージョンが今回の映画版となってるマキシCD『SATSUGAI』も買ってます。

 本日は1000円デイとあって、 広島はパルコの隣に建つ宝塚会館の映画館には平日なのにそこそこ人が集まってます。
『ポ●ョ』と並んで『DMC』のポスターが…… というか上映はいきなり黄泉の国の入り口の先にある下界デシタ。 広島に長年暮らしてるけど(1F)の吉野家とロッテリアの地下に映画館のホールがあるなんて今まで知らなかったよ(汗)。

 14時過ぎに開幕したけどよく分からない予告編がずら~っと。
面白そうなのでは『怪人20面相・伝』とか絵本ファンタジー物がありましたが『バットマン』とかティム・バートン作品と比較してしまうなぁ。

 そして大分は犬飼のJR駅のホームから『DMC』伝説が始まります。

 見た感想は、最初はネットでの映画評価が結構高いことから面白い作品とだけしか思ってなかった分、 予想よりも良かった内容でした。原作でのエピソードも、 DJキバとのラップ合戦が同郷・犬飼での過去ばらしという自称NY帰りには耐えられない精神的ブラクラではなく、 よく分からない内に決着ついた件が勿体無かった他は、 原作を取り込んだりエピソードの素材をうまく繋げ合わせたりしてあったので、 原作シーンの再現が見たいというポイントは大方満たされたかな。あ……「資本主義の豚」が登場してない。
 唯一大きな不満といえば、主人公の根岸が「つぶやきシローさん」みたいにもやしのようになよなよしていて、 その度合いが強すぎる事。そんなキャラなのに大学時代に人望を得ていたのはサークルでの活躍の面があったからだろう。 実際「ノーミュージック・ノードリーム」という言葉はサークル関係の仲間に現在にまで引き継がれているのだから (そのサークル仲間内という範囲が根岸としての限界)。
「甘い恋人」が失笑を買った件についてはどこが悪かったんだろうかと(素で結構いい感じにPOPだったから) 根岸に同情するね。
 あと、何でも「プロデュース」が口癖というか語彙が少ないとしか思えないキャラがえらく軽薄な印象。

 エピソードを繋げ合わせるだけではしかしながらこの作品が良い評価を受けるには至らなかった。 やはり実際に映画館で見て笑って楽しめたのは、 「DMC」の無茶苦茶なステージプレイと悪乗りすぎて愉快きわまる展開、 クラウザーさんと根岸の二重人格的なギャップもだけど、 クラウザーさんと根岸それぞれの状態での人間関係に動きもあり、 主人公自身の葛藤もちゃんと存在して尚且つ結果的目標を見出したから?

 あの歌詞がストレス発散と情熱的エネルギーの発露(この点が大きいかも) 以外に生産的価値として受け入れてもらえるかは甚だ疑問だが、 そのDMCとしてクラウザー2世としての活動に全エネルギーを注ぐ姿はファンの魂を揺さぶる事は間違いないでしょう。 (相川さんのDMCに対する印象の変化とか)

 DMCのファンの皆さんの活躍も凄く輝いていた。というかこの人たちが勝手に伝説を作っているような気もする。 JR九州の赤いディーゼルカーの車内や新幹線の運転席に鎮座するクラウザーさんの姿は余りに 「ありえなさすぎ」てて凄いギャップを感じました(笑)。

 感動できるかどうかは別だけど、エネルギッシュで思った以上に何を描くかの一貫性を感じた面白い映画でしたね。

(9/1 21:54)



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