« 2009年3月14日 | トップページ | 2009年3月17日 »

2009年3月16日 (月)

いくつもの善意のすれ違いが重なる時……『祝福のカンパネラ』、誰もが祝福される物語(2)


※昨夜は飲み会から戻って感想の続きを再開したんですが、 アルコールが頭に残っててトロけて眠くてっていうダメダメモードでしたので、書けませんでしたorz


※そのヒロインについての感想ですけど最も取り上げたい部分が終盤のネタバレ揃いですので困った(汗)。 だって「守りたい人」と一緒に迫りくる困難に打ち勝つというまで、そしてそれからの未来が大切なんだから、 とにかく最後まで辿り着き祝福を得たい、そんなヒロイン達ばかりです。

 誰が一番かというとちょっと甲乙つけ難い……。

 最初の頃はチェルシーさんかなって思ってましたが、実際のプレイではもちろんチェルシーさんも大変良かったですよ。 生真面目でドジで年上っぽいのに可愛いし。 後半に彼女の真の姿が明らかとなると、これには前世代の冒険に同行したという謎とか、 今回のエルタリアへの派遣を促したチェルシーさんの慕う女神さまの心遣いの真意まで、 驚きと共になら尚の事チェルシーさんを幸せにしなければと感じました。しかし…… そっちの方向で嫉妬してくると言うのも面白いなぁ。

 カリーナさんも実は最初の頃にはその口調が引っかかってましたけど、1周目(チェルシーさんルート) を読み進めていく中での彼女の活躍を見てますと、結構ノリよく熱い戦闘本能を持っているなぁと思うようになってました。 幼なじみという関係からなんとか一歩進みだそうとする健気な様子はある意味ちょっと幼く可愛らしいもので、 あのスタイルとのギャップは凄いね(苦笑)。恋している幼なじみ同士という関係は心を若くさせると言う事でしょうか。
(そんな彼女の持つ能力・太古の竜の時代から継承された魔法技術、これと彼女との関係が後半に大変な事態を引き起こしちゃいます。 彼女が絡むエルタリアのとあるシステムって他国の女神さまの存在と何らかの関連性があるのかなぁ)

 アニエスは「似たような技術者」というそんな趣味で通じ合う「友人」的なポジションでしょうね。 だから割とアニエスの目的だった「収穫祭」での出店まで日常や冒険を楽しむだけという気楽なお話に終始していたような感じでした (いつも明るく自信ある振る舞う彼女自身の表に見せる可愛く輝く笑顔と、内に押し隠している繊細さ、 そこを気に掛けると違った面も感じられるかと)。 目的そのものはしかし、オートマタであるミネットの目覚めから大きく方向は変わってしまうのですが。
(アニエスの師匠(母親)がやむを得ず引き起こしてしまう世界の危機。 トルティア姉妹やレスターたちと敵対していたアバディーンとアヴリル、前世代の冒険者、 そしてクラン「Oasis」のみんながこの最大級の危機から世界を救うまでの展開は作中もっとも熱い。 この危機もしかしながら、世界を維持するシステムを保つ為の最善の手段のひとつと言う事で、 「魔王」の汚名を覚悟するアニエスの師匠にも深い「善意」はあった)

 ミネットは……やはり可愛い娘であり、なんだろう結構しっかりした面を見せてくれるから「自慢の」 と誇れそうな子だよなぁ。オートマタだけど人と何ら変わりないです。
(アバディーンとアヴリルの二人と敵対する事となったのはミネットの持つコアの存在。 敵対する彼らの「守るべきもの」もうひとりの儚い少女を巡る物語もこの『祝福のカンパネラ』の根幹であり、 「道義」「善意」「幸せを分かち合いたい」これらの思いを賭けた最後の決戦は、 そのスケールからすると作中でも最も小さいものでありながら 「譲れない大切なもの」を背負う男同士の激しい戦いとなってました。将にこの作品の最後に相応しい最も大きな決闘です)

 ……各ヒロインのことを思い出して書いて見たんだけど、 最初はチェルシーさんが一番可愛かったと思いましたがやはり誰もが可愛いし背負う物語が大きいので甲乙つかないですorz

 ちなみにクリア順は《チェルシーさん⇒カリーナさん⇒アニエス⇒ミネット》で、 確かどこかで「ミネットは最後にしといた方が良い」というのを目にしましたからそれに従ってます。
 世界の危機を救うというならアニエスのルート、 レスターとアバディーンの二人の決着目指すならミネットルートをそれぞれ最後にしたら良いのかも。


※晶石モンスターが時々騒動を起こしたり、竜の時代のオーパーツな物が見つかって大変な事がある他は、 通商ルートも安泰で鉄道といった交通機関も機能しているノストラム地方。 突然の異民族の出現とかモンスターの危機的な跋扈もなく、社会への不満も感じられないという、 外患内憂とは無縁の本当に程よく平和そのものです。

 しかしそういった社会においても無為に望みが叶うわけでもなく、 努力や行動があっても達成するには足りない事もある。
 この『祝福のカンパネラ』で影となるのは、ひとつは、 野心や欲望ではなく「助けたい」という熱意ある善意であり、 また「幸せを分かち合いたい」という思いが根底となってます。

 それと対峙する事となるレスターとその仲間たちもまた 「大切な仲間たちと幸せを分かち合いたい」という思いを通じ合ってます。

「絶対的な悪」対「正義の味方」ではなく「幸福を掴みたい者」同士という関係。 その幸福を得る事が相手に望まぬ苦悩を投げかける事となる、決して譲る事の出来ない意志、 そんな不条理な対峙が物語となっているんです。

(もうひとつの影は、この世界を維持する環境システムそのもの、世界の危機、それをどう解決するのかという物語)


※とりあえず具体的に触れない(触れても反転)でなんとか書いてみました。 この『祝福のカンパネラ』は舞台設定といった世界観も良く出来ているし、演出面でも色々と技術が進歩してますし、 加えてキャラクター性と物語性をかなり上手く両立させたという、 『はぴねす!』で物足りなく思っていた部分を克服してその上で期待以上の作品だったなぁと自信持って言い切れそうです。

(関連)
「祝福のカンパネラ」ファンディスクの展開を予想してみる(ラルフさん)
“「はぴねす!りらっくす」では各攻略ヒロインのアフターストーリーやサブキャラ追加Hはもちろん、 ハーレムルートや義母&実母丼(字面にすると恐ろしいものがあるな)、 そして今に至るまで語り続けられている準にゃんH(♂♀選択可)まで装備する充実っぷり。 登場するおにゃのこはみんな喰っちまうぜといわんばかりの性豪UMA伝説を打ち立てた”

「いっぱい大好きな子がいたら、全員超大事にすればいいだけよ!(シェリーママの名言)」
※先日の『はぴねす!』の不満点は伊吹と沙耶とハーレムエンドとを分けずに済ませちゃった点が何よりも大きいんだなぁと、 今回その頃を思い浮かべながら改めて感じましたが、つまりは個別のショートストーリーだったら良かったということなんですよね。 その辺りも『はぴねす!りらっくす』は酌んでくれてたんだと思います。黒髪の小雪さんと温泉とか(ぇ)。
 上でもラルフさんが挙げられてましたが確かに音羽さん人気高いんですけど本当にその展開を持ち込むとは我が目を疑いましたよ(苦笑)。 それと準きゅんは女の子じゃないと精神的に抵抗が大きかった……。

『祝福のカンパネラ』もファンディスクは当然でしょう(と信じてます)。
 作品の構造でももとよりクエストを積み重ねていく事が可能ですから新たなる冒険を描くと言う事も可能だですよね。 本編では行けなかった神都ラングバースや他の都市国家、更には北部のカタン大陸など旅行してみたいです。
(というかそんなオリジナルクエストを募集する企画とか、クエスト作成ツールなんてのがあれば、 今作で多くの方がエルタリアから戻ってこなくなるぐらいの支持が集まったのだから結構盛り上がるんじゃないでしょうか)

 サブヒロインの新エピソード化についてはもう各方面で希望がまるで総意のように挙がってますので、 ウチは「ニナさんとの幸せ」と「神殿騎士団の金髪ポニーテール耳がとがっている娘さん」の推挙に留めておきます(苦笑)。

(3/16 0:30)



| | トラックバック (0)

« 2009年3月14日 | トップページ | 2009年3月17日 »