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2009年3月31日 (火)

『銀河英雄伝説 COMPLETE GUIDE』




“銀河の歴史が、また1ページ…”

◆田中芳樹が語る『銀河英雄伝説』 (4P)

◆『銀河英雄伝説』英雄たちの肖像 (26P)
※歴史に沿ってのエピソードや脇役にも触れつつ主だった英雄たちを紹介

◆『銀英伝』その科学と技術 (5P)
※軍事や生活に関する技術、宇宙船変遷史、各陣営の宇宙艦艇・兵器群

◆HISTORY OF 銀河英雄伝説 (4P)
※長征一万光年までの前史と『銀英伝』本編での変遷を年表化
※『銀英伝』本編以前については一部のみ列記

◆英雄たちの道程[本伝・外伝・長編]
※本伝4期(110話)、外伝・長編劇場版のエピソードを紹介
※コラム「自由惑星同盟の政治指導者」「新王朝の内閣メンバー」「エンブレムコレクション」

◆設定資料FILE (18P)
※キャラクターのデッサン絵、設定画、艦艇・メカ・武具・装飾品小物など

◆銀河“声優”伝説 (6P)
※キャラクターを担当した30人もの声優への3つの質問
※故人については生前のインタビューが再録

◆英雄たちの戦跡 (17P)
※「アスターテ会戦」「アムリッツァ星域会戦」「リップシュタット戦役」 「第八次イゼルローン攻防戦」「神々の黄昏作戦」「マル・アデッタ星域会戦」 「回廊の戦い」「第二次ランテマリオ会戦」「シヴァ星域会戦」
※会戦の経過とアニメでのカット、会戦図解、戦いの総括が記載

◆ポスターギャラリー (6P)

◆銀河英雄伝説 フリート・ファイル・コレクション オールカタログ
※シリーズ全艦艇の写真
※製作側のインタビューも掲載

◆PCゲーム『銀河英雄伝説』徹底解説
※08年秋に発売されたソフト

◆伝説が奏でる調べ
※各話で奏でられたクラッシック曲の全リスト

◆DVD&CD&BOOK
※DVD-BOX・CD-BOXの写真やDVD各巻ジャケット、コミック版と創元SF文庫版(小説)がモノクロページに紹介。
※『エンサイクロペディア銀河英雄伝説』『銀河英雄伝説DATA BOOK メカニック&声優大事典』といった関連本の紹介は無し

◆STAFF&CAST
※各話での主要スタッフのリスト

◆知られざる『銀河英雄伝説』
 「総監督 石黒 昇が語る」
 「わが征くは星の大海」の裏側
 「総作画監督 清水恵蔵が語る」
 「チーフプロデューサー 田原正利が語る」
 第1話「永遠の闇の中で」台本再録
 「音響監督 明田川進が語る」

◆「私の好きな『銀河英雄伝説』」 藤田和日郎・あかほりさとる
※184ページものボリュームにカラービジュアルやかなりの量のテキスト、 劇中で名と姿の映された艦艇と人物全てが網羅されているんじゃないかと思う設定資料、 更には全エピソードで流れたクラシック曲の膨大なリストに文字通り『銀河“声優”伝説』まで。 アニメ版『銀英伝』の全てがここに納められているかのような内容となってます。

 3333円(税別)と結構高価だったから買うのを躊躇しましたが、 店頭で偶然見つけてから何度も手に取ってみて思案にふけた末に思い切って買って見ました。
 今までにずっと東京創元社から刊行されている創元SFノベル版を買い続けていて、 既に本伝は読み終えてましたので、そこでのイメージと合わせながらじっくり読んでいきたいですね。
 なお、ウチは10年以上前にWOWOWの無料放送で第2期の途中までは見ていたのですが(ユリアンの初陣か「要塞対要塞」辺り?)、 そこから先については膨大な映像量もあって中々見る機会がない状態です(汗)。

 とりあえず……上のような内容で個人的には(文庫版の補完として)大変満足な内容だと思うのですけど、 ウチ以上に『銀英伝』ファンの淡色館の来島あわさん的には如何でしょうか?  たくさんの個性的な人物や艦艇の設定画を見るだけでも結構楽しめるかと思いますよ。

(3/31 23:59)


“これなんですが・・・
購入された方には申し訳ないですが、私的には入門用で自分には物足りないムックだなぁと感じています。 とにかくボリュームが少なすぎるのがその理由。 期待したい設定資料関連については、登場人物が軽く数百人、個別に名称のある艦艇数十、 二桁に上る軍需品や星系等など・・・作品の設定資料的ページが全体の約1/3として60P程。

ニルソン、フィールズ、ブラッドジョー、デッシュ、トダ、アシュール・・・といった面々の解説は無いと思うのです。 帝国サイドで見れば、ローエングラム王朝の重臣、ゴールデンバウム王朝の大貴族は期待できても、 その補佐で活躍した人材、ブラッケ、リヒター、オイゲン、ハウプトマン、シューマッハ、ハルテンベルク、 グリンメルスハウゼン等は多分扱いが無いように思えます。

艦艇にしても、最終的な7元帥やヤン艦隊の旗艦クラスと汎用艦艇の資料ぐらいで、 貴族連合や730年マフィアの旗艦等は無いと思うんですよね”
 (淡色館の来島あわさんより)
※人物伝については『エンサイクロペディア銀河英雄伝説』に詳しいものがあるんでしたが、 そういえばまだ買ってなかったです(汗)。創元SF文庫版も本伝が終わりましたし、 そろそろ手にとってみてもいいかな(今度探します)。

 しかし……アニメも全て押さえている来島さんから見ると、 やはりマイナーな範囲では網羅できてない感じでしたか(汗)。

 ともかく来島さんが挙げている指摘ポイントをチェックして答え合わせ的に補足してみます。
◆同盟側の挙げられている人名は……全員未掲載です。
 というよりもかの誉れ高き「トイレを壊された戦艦」ユリシーズのニルソン艦長が載ってないのかぁ。 それ以外に挙げられた人物については膨大な『銀英伝』の人物の中からは自分は思い出せてないですorz  ウイキペディアで見直すしかないかなぁ。

◆帝国側では「新王朝の内閣メンバー」の中で内閣の閣僚がアニメでの小カットと短い解説付きで紹介されてますね。 この内閣についてはこうして取り上げられなければ リップシュタット戦役から顔を出している人物やそれなりにエピソードを持つ人物以外は思い出せなかったと思う。
 工部尚書は初代のシルヴァーベルヒが宰相を目指していたがテロに倒れた事が触れられ、 その後任も紹介されてます。
「神々の黄昏作戦」の引き金に絡むシューマッハについてもさすがにランズベルグ、レムシャルトと共に 「フェザーン他」での設定画に姿が載ってます。
 設定画のページでの人物解説ははしより過ぎてかなり短いです。これについては刊行されている『エンサイクロペディア』で補足ですね。
 ハルテンベルクと、外伝を読んでいてその存在を初めて知ったグリンメルスハウゼン(ラインハルトとの遣り取りは印象深いです)についても無いです。

 とりあえず設定集のページを見直してみて、そこにある掲載された人物の中からそこそこマイナーに近いレベルだと思う人物を挙げてみますと
ミッターマイヤーとロイエンタールとオーベルシュタインの部下たち (オーベルシュタインの部下のみ3人の全身画が掲載)、 ハインリッヒ・ランベルツ、ジェイムズ・ソンダーク、レイモンド・トリアチ、ヴァレリー・リン・フィッツシモンズ、 マリーカ、エルフリーデ、クララ……辺りかな。

 その死後に興味深い隠れた功績が明るみに出たラングの姿や、 カリン、ケスラーと結婚するマリーカ、外伝でのシェーンコップの愛人(ヴァレリー・リン・フィッツシモンズ)なんてアニメでも見ていない範囲に登場してますから今回初めて見ましたよ(汗)。

◆艦艇は40の名のある艦と「第二次ティアマト会戦(730年マフィア関連)」での艦艇が掲載。
 帝国側は「獅子の泉の七元帥」の艦艇の他、「アースグリム」「フォンケル」「ガルガ・ファルム」「エイストラ」 「ウールヴルーン」「ニュールンベルク」「ハーメルンII(ラインハルト乗艦)」
同盟側は「アムリッツァ星域会戦」に散った艦艇や「ディオメデス」「アキレウス」「レダII」「マルドゥーク」 「マサソイト」そしてヤン艦隊「ヒューべりオン」「アガートラム」「トリグラフ」「パトロクロス」 「マウリア」「ユリシーズ」、ビュコック提督の「リオ・グランデ」  が載ってます。

 貴族連合の艦艇や楯艦は皆無です……そういえば「ベルリン」とか無かった。
 星系の地図みたいなものは小説版を読んでいる時にも思いましたが確かに欲しい要素でした。 未だに自分のイメージって手元にある雑誌『ログイン』付録の『銀河英雄伝説』ソフト解説冊子にあるゲーム中の全体図だけですよ(汗)。

 そもそもこのようなムック本がなぜこのタイミングで刊行されたのかが結構謎ですよね。 帯にはCSファミリー劇場で放映中とあるけどそんなのを見れる人って限られていると思うし。 創元SF文庫の方も今月発売の『銀河英雄伝説外伝(4) 螺旋迷宮(スパイラル・ラビリンス)』で よいよ完結となるから、それに合わせてだと少しフライング気味(出版社も違いますしね)。

 とりあえずこのムック本は、初めて小説版を読み終えた人やアニメ版を見終えてだいたいのエピソードを知った人、 後は先日に放送を終えたNHK BSアニメの『タイタニア』から『銀英伝』に興味を持った人に、 その補足紹介する資料を提供するような位置づけの本の一番新しいものといった所でしょうか。
 価格的には3333円(税別)は確かに高いですが、 マイナーを抑え切っていないと言っても各話粗筋や主だった9つの会戦の解説などテキストも大変な量(細かい字で4ページにまとめられたクラッシック曲BGMリストの量には目眩しそうでした) だと思うので、ボリュームで推し量るに少し高め程度?

 来島さんとしてはマイナーな話題を押さえて欲しかったと仰られているように、 もうこの辺りになると個々人の満足度次第としかいいようがないですね。 ウチとしてはここに載っているだけでも色々な人物の顔を見ることが出来るし、 テキストも読み終えるのに結構時間を要するボリュームだと思うので満足してます(価格的にはかなり思い切った買い物)。

(4/2 0:47)


“具体的に名前をピックアップして頂いたおかげで、入門用という印象が変わりました。 一通り、小説を読み、OVAを観て大まかな物語の概要を掴めている方向けって感じですね”

“自分は銀英伝を絵で楽しむよりも、歴史的ストーリーと戦術、戦略、政略面の駆け引き、対人関係のやり取りを楽しんでいる傾向が強いので、絵的な資料はあまり興味が無い為、(このムックに限らず)ファンブック的な本に対して評価が厳しくなるのかもしれません”
 (淡色館の来島あわさんより)
※「ハインリッヒ・ランツベルク」はウチの誤植でしたorz  実際に記述されてますのは「ランベルツ」で間違いないです(申し訳ないです)。
「ハーメルンII」艦長のアデナウアー少佐については名前のみでした。 トダといえば堅物のムライと並び日本人っぽい名前の人物だったことまでは憶えてたけど、 アムリッツアだからかなり序盤ですね。あの殴られた人でしたか(怒鳴り散らす歩プランの印象の方が強すぎたかな)。  今回の来島さんとの遣り取りだけでも『銀英伝』が本当に人物の多い作品だと感じますね。

“各会戦における各艦隊の動きを時系列で表示したもの(OVAでモニターに映されている戦況)と各時刻における解説”
については多少このムック本の《英雄たちの戦跡》がその希望を叶えているかもしれません。 1~2Pで掲載されている1つの会戦について、大まかですが戦況の変化に応じて2~5枚ぐらいの戦況図(艦隊の動きも記載) があり、アニメのカットも要点的に数枚ずつだけに留められてます。 時刻の記載はありませんが解説文は会戦の経過をよくまとめていると思いますよ(過去の書籍での「会戦解説」の内容がわからないのでどの程度詳しいかは比較できませんが)。

※ウチの掲示板でshirusuさんも“価格設定が壁になってしまいます”と仰られてますように、 こういったムック本やビジュアルファンブックは高額な上に綺麗にシュリングされて店頭に並ぶ為に、 中を確認して購入するって事が出来ないのでどうしても慎重になりますよね。 ウチも気になる作品のどうしても×2ぐらいなレベルでないと手を出さないです。場所もとるからむやみに買えませんし。

※『銀英伝』の歴史でよく耳にする「730年マフィア」についてはウチは実はほとんど知らない状態ですので、 そのエピソードがある『銀河英雄伝説外伝(4) 螺旋迷宮(スパイラル・ラビリンス)』 でついにそのお話を読むことが出来るのです。

※軍艦の名前が良く登場するのも『銀英伝』では結構惹かれた部分だったりしますが、 『ガンダム』の中でも『ガンダムセンチネル』が好きな要因のひとつはその「軍艦名」の登場があるからかなぁとちょっと思いました。

(4/4 0:35)



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