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2009年8月27日 (木)

4半世紀の時を経た新しい懐かしさ CD『初音ミクオーケストラ』

 (HMOとかの中の人)

※『初音ミクオーケストラ』というCDを店頭で試聴してみたら懐かしくなっちゃったので買ってしまいました。 何気に初音ミク関連のCDでは初めて手にしてます。


※というかFaxiaたん経由でpAIR-KEYnoteBBSさんの記事 を読んだら自分なりの感想とか書きたくなってきたので我慢できずに書きますorz 『HMO and works』っていう同人版、そういえば地元のメロンで以前に見たような気がしてきたorz

 あちらの方は「初音ミク」関連で触れているので、ウチは「YMOの曲が好きだった」側としての感想となります。

 ただウチのポジションは「再生YMO」の直前、中学の修学旅行の前に『コンプリートサービス』というライブCDを買った時からだから、 ウチよりも遥かに古参でコアな方もいらっしゃいます。そういった方々からだとまた違った声が寄せられるはずでしょう。


※まずは……この『HMO』のCDはアレンジというよりもコピー的なカバーです。
 収録曲のほとんどの元となってるのはYMOが散会した時のライブを収録した『コンプリートサービス』というCDです (ウチが初めて買ったCDですね。さっき数えたら17年間聴き込んできてました)。

 だから曲の入り方とかミクの歌い方などでオリジナルのライブをそのまま「再現した」という印象が強い
“プロパガンタ”~“東風”の連続とか“LA FEMME CHINOISE”“EXPECTING RIVERS”“KEY”などのアレンジ、 “TECHNOPOLIS”~“RYDEEN”の連続なんかはその『コンプリートサービス』の再現であるし。 また“BEHIND THE MASK”のアレンジは最初のオリジナルと再生YMOの「テクノドンライブ」でのバージョンのミックスです。
 強いて言うと色々なYMOライブ曲などの良いトコ取りといえます。
“20世紀に想像した21世紀の声がここにある”
という意味で言えば、前世紀の音楽を今世紀の音楽でリライトした、と言ったところでしょうか(声⇒音としてみると)。

 それから、高橋幸宏さんなどのオリジナルのボーカルと比べると初音ミクの電子音声は言葉の表現が難しいんだけど腰が弱いというか骨がない、 そんな感じがしました。ただ、先の「再現した」を目指す為に拘って声を組み上げたんだと思うとそれはそれで凄いと思います。


※と、とりあえずここまでで灰色な感想を記すとして……(マテ)。
 それでもウチはこのCDを店頭で試聴したら衝撃が脳天直撃して、直ぐに買ってそのまま帰りのバスで聴いてました。 昨日も聴きながら出勤して帰りにも聴いてたさ。

 やはりカバーの元となったオリジナルの未来感とスピード感をそのままに、 このCDによって今新たにリライトされた事がまずあります。 ライブごとの些細な違いですら楽しんで聴いていたから、 20世紀の『コンプリートサービス』と21世紀の『HMO』の違いは、それが弾き方や歌い方の違いではなく音源の違いだとしても、 個人的にはその違いを楽しんで聴く事が出来ました。本当に懐かしいし、新しい

 選曲もその『コンプリートサービス』からのものが多くを占めていますが、 “CUE”“LOTUS LOVE”といった曲を抑えているのもポイント。
“CUE”は中期の重い感じの曲ですが、関連本によるとその中期(アルバム『BGM』)を象徴する曲だそうです。 電子音が重層になっているというか。
“LOTUS LOVE”はその昔にNHK教育で放映された「土曜ソリトンSIDE-B」で司会の高野寛さんが曲を弾いて歌ったという事があったので、 個人的に結構好きな曲でした。

“NICE AGE”のミックス。いや~正直、パッケージの曲順が間違えてるんじゃないかと思っちゃいました(爆死)。
 で、もう一度聴き直すと更に最初の音ってこのノイズ系っぽい感じは“磁世紀”で、 その冒頭に続いて“TECHNOPOLIS”が始まると見せかけフェイントかまして“NICE AGE”デス。 もうこれには「殺られた~」と思いましたよ。こんなアレンジ聴いた事がない!

 そして何よりも、ここまでYMOのライブをカバーしつつ色々と細かいアレンジを効かせている事に、 それもオリジナルから散開ライブ、テクノドンライブでのアレンジを織り交ぜてミックスしている事に (あと、聴き直さないと断言できないんだけど「第1回ワールドツアー」でのアレンジもあるかな)、 YMOのライブ曲が好きな方が作られてるんだなぁと思えたこと、そういった親近感が強く感じられました。コピー的カバーを超えてこれはもうオマージュです

“20世紀に想像した21世紀の声がここにある”
という帯にあるコメントについて、pAIR-KEYnoteBBSさんは YMOが声をシンセで演奏できなかった事を21世紀に生まれたVOCALOIDで実現させた、とコメントされてますが、 初期の“BEHIND THE MASK”なんかでは電子音によるボーカルを取り入れてはいましたけど、 その後は“U.T”(『HMO』冊子の4コマ「ヒドス。」のネタはここから)などで効果音的に使う他は、 音声を電子音っぽくミックスする程度に留めていたように思えます。 一応の最終到達点だった散開ライブで全て三人がそれぞれ歌っていた事からも、 ボーカルの完全デジタル化はそこまで目指していなかったかなと。
 ただ、YMOというとデジタルな声という印象も確かにあるんですけどね(苦笑)。 ライブでのMCで使っているのがライブCDに収録されている事があったからかも。

 このCDを店頭で見つけたとき今なぜYMOなのかと最初は思いましたが、 これはもう、今世紀に新しいYMOのライブアレンジを聴かせてくれてありがとうと言いたくなるCDです。
 特にライブCDが好きだった人、電気グルーヴの砂原良徳さんが優勝した『カルトQ』のYMO特集で出題されたような、 ライブ曲のアレンジでライブ地を答えるような聴き比べをしていた人なんかに、このCDをお勧めしたい。

 それからYMOの『コンプリートサービス』を聴いた事がない人は是非とも聴いて欲しいです。 CDは1992年発売だけどそのライブ音源は実は1983年のものだから今から26年前(!) ……ってそんなに前の音楽なのかと今更驚いてしまった!
 ともかくそんなに昔なのに今の21世紀の音楽として聴いても色あせない存在感がありますので。

(2009年8月27日 2:20 “SHADOWS ON THE GROUND”もカバーして欲しかったかも)



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