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2009年11月14日 (土)

仲間たちとの、そして二人のシンフォニー ぱれっと『ましろ色シンフォニー』


(注意 ネタバレあり)




※先日やっとフルコンプしました『ましろ色シンフォニー』はある意味ありきたりなお話ではあるのですが……。

 しかしながらプレイ中もそしてそれぞれの結末を見た後も、作品の心地よさが余韻として残っているのですよね。
 そう思えてしまうのは、日常の中にある日々の変化、ちょっとした出来事を連ねて程よく賑やかに面白おかしく描いていったシナリオと、 細やかな演出(立ち絵のリアクションも重要)、そしてその中に生きたキャラクターの存在を感じられたからじゃないでしょうか。 だからこそ感情移入できたと。

 後はまぁ、ウチ自身がここ暫く心落ち着かない状況だったというのもありますが(汗)。 感情移入しつつそこでの日常を眺めているだけでもかなり癒されたような気がします。

 というかホント、心癒されるましろ色ですな。

 ある意味ありきたりなお話も、それを丁寧に描ききった事が『ましろ色シンフォニー』を魅力あるものにしたのでしょう。


 ……桜乃や愛理、アンジェとそれぞれお付き合いしている時は、みう先輩の別な姿を知るって事が無く、 本当に母性本能溢れる優しいちっちゃな先輩って印象しかないんだろうなぁ(苦笑)。 あの方はある意味、愛らしい「魔白色」と評すべきか。 シナリオテキストにあった数値×回数も絞られたら、癒されみう先輩モードのような精神的回復ではなく、 かなり物理的に回復されなければ新吾君の精力が持たないですよ(爆死)。

 それからみう先輩と関わる事は「ぬこ部」に尽くす事、そしてあの謎生命体・ぱんにゃとの付き合いでもあるわけで。 保護した森の生き物との向き合う姿勢に強い意思と一貫性を持とうとしたみう先輩の強さと隠し切れない弱さの両面は、 ぱんにゃとお別れするあのシーンで一気にあふれ出します。 そこで流れる挿入歌「さよなら君の声」でより一層感じ入らせられ…… 音楽モードで改めて聴くと力強いんだけど胸がグッと切なくなる、将にみう先輩のあの場面が思い浮かぶような曲だ……。
 みう先輩の望みは後輩の新吾と紗凪に引き継がれていく。 そして学園の裏山では謎の生命体が繁殖し地球侵略の最初のテリトリーを築き上げると(苦笑)。

 体験版ラストの衝撃の「Д」(笑)からまさかそこまで変化が生じるとは思わなかったのがクラスメイトの紗凪。 ただ「Д」の頃からも攻撃的な態度の隙間から垣間見れる誠意というのがあったから、やはり元々は良い子だったのだろう。
 そしてだからこそ、悪態を突きながらも新吾の見せる誠実な姿に次第に惹かれてしまった。
 ほんと、噂が立つほど何度となく可能性があったのだから、 あと一歩踏み出す勇気さえあれば彼女とはもう少し違った付き合い方となってたんだろうなあ。 ただの「親友」止まりというのも勿体無い魅力が紗凪にはあった。
 というか何故彼女のシナリオがなかったんだ。 全体構造からして分岐はもっと序盤に生じるようになってるし、 元よりみう先輩シナリオでの位置づけを考えるとやはり仕方がないのかなぁ。 「Д」の頃から真剣に付き合い始めないとダメか。

 妹の桜乃のエピソードは本人同士の問題自体ははっきり言って(血の繋がりがない時点で)壁はない。 ただ互いに見えない壁を作っていただけ。その構図が見えた時点で帰着点は見えてますが…… 家族間でも一気に解決するとはなぁ(苦笑)。あの電話での遣り取りは見物ですが。
 むしろ学園での第三者の見る目、そこに要点を置こうとした様な印象かな。 特に親友たちに常に囲まれた新吾兄とは違い、その一団に混じらない限り学年違いから孤立する妹・ 桜乃が難しい立場に追いやられつつあるのを、更にはその騒動を通しての桜乃自身の心の変化を、 最愛の兄が中々気付かないでいるのは見てて心苦しいものがある。
 ただ、統合問題が急変した為にうやむやになった辺りはちょっと強引な展開に感じましたが。 もう少し上手く彼女自身の意志を示すような展開の方が良かったかも。
 そういった部分や唯一この桜乃とのお話だけ、統合問題がご破算となる点が、作品全体の中ではかなり異色でした。

 学園理事長の娘で出来る秀才少女・瀬能愛理は、 あのスーパーでの出来事が全ての転落変化の始まりだった。 しかしながらそれこそがあの一団の結束のきっかけなのよね。そして何だかんだで中心にいるもんだからカリスマ性が強いですな。
 そんな彼女自身が恋愛する立場に置かれると想像を絶するそのダメッぷりがまた愛らしい。作中で一番のバカップルです(笑)。

 アンジェのエピソードは……やや話の展開が彼女の動き回る性格を反映してか、 特に落ち込みモードでは空回りが激しすぎだし、気の迷いも目に付きます。
 そして新吾への最初の思慕についても、 その前にアンジェが落ち込むきっかけとなった新吾の指摘といった前振りはあったんだけど、 個人的にはそれでもちょっと動機付けが弱いかなと。だってそれはメイドとして支えたいでも恋愛感情でもなく、 相手を保護したいという感情だから(彼女自身お節介焼きだといってますが)。
 まあそれが最初のきっかけとすれば、 それからお互いに気持ちを高めあって変化していけばいいのですが。
 彼女の拘る「メイド」というポジション、そして学園運営に必要なほどの情報処理能力を持つという裏方的な役割、 朝の出迎えや色々なお世話……正直その必要性には色々疑問の念が浮かび上がるんだけど…… あのアンジェの一生懸命尽くそうとする姿を見てるともはや何もいえなくなるんですが(苦笑)。


 とりあえず今思いつく事を書き連ねてみたけど、大まかに見ても若干シナリオの詰めが甘いかもしれない印象かも。 しかしながら『ましろ色シンフォニー』には何か大きな魅力を感じてしまう

 全体を通して気付いたもうひとつの事があるのですがそれは、 何かがあってもあの一団が結束して中心となる二人を支え、 (展開によっては周りもそれに感化され集うようになり、) そうして築かれた上で新吾自身も自分の半身である彼女を支え、そして彼女を中心に大きく事が前進していく。 大まかにはそんなパターンが全体の構造を成しているなと思ったのですが。
 そう、人と人との結び付きの強さが感じられたからこそ、そんな暖かさがあったから、 作品全体がある意味ありきたりなお話であっても、それに感じ入り、 心地よいお話に見ている側も心癒されたんじゃないかなぁと思うのです


 カップリングした後の二人の様子を見てるだけでもお腹いっぱいです。 というかこの中では愛理が一番ベタベタくっつきっぱなしのバカップルで、みう先輩は……主人公が何もかも搾られてしまいそうで、 桜乃は……余り変わらない態度に見えて不意に寄せてくるみたいな感じで、 アンジェは落ち着きがないように見えて一番落ち着いている、 ともかくそんな後日談を想像してしまいそうです。

 そいえば愛理の嫉妬深さを見ると、あの程度はみう先輩にとっては余裕だろうな。 みう先輩にとって最大の天敵はあのママさん。黒みう先輩とか嫉妬モードはやはり天羽家内でしか見ることが無さそうだわ

(2009年11月14日 0:40 13日夜から書き連ねてました)


(関連)
みう先輩ルート……は魔白色なのか(謎)
『ましろ色シンフォニー』は桜乃シナリオを読了

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