西尾維新さん作品『新本格魔法少女りすか』は人外大戦状態
※11/8付朝刊の書評で斉藤環先生が紹介し、書評記事真下の書店販売ランキングで関連本がベスト10位内に挙がった事(勤務先の書店部門ではアニメ化前後から最上位にきてますが)で、
ちょうど今『化物語』が原作も改めて注目されているみたいです。
今回のテキスト、先にウチの書いてた勇栄さんの『咲場知』紹介記事をブログに転載する際に追記しようと書いてたのですけど…… 改めて西尾維新さんのこの『化物語』シリーズに近い『新本格魔法少女りすか』を紹介してみたいなと思い、別記としてここでまとめて書き記します。
(なお、「戯言シリーズ」は読む機会が中々無くってまだ手に取ってません。読んでるのはあとは「世界シリーズ」と『めだかボックス』ぐらい)
自分にとって最初の西尾維新さん作品は雑誌『ファウスト』で掲載された『新本格魔法少女りすか』の第1話。 (住んでたトコなので)どういった雰囲気の場所か想像できる福岡市の地下鉄駅で起きた事件が最初でなければ、 恐らくは縁が無かったかもしれないし、作品を読み始めるのはずっと遅かったかもしれない。『化物語』アニメを見てから読み始めてたかも。
主人公「「魔法使い」使い」供犠創貴の年不相応な合理主義的で理想実現主義なアンチヒーローと 運命干渉系の魔法使い・水倉りすかのコンビが信頼を手綱にコンビを組んで闘い、 りすかの父親・水倉神檎の「箱舟」計画の正体を探る、大まかな話の筋はそんな感じかな。
主人公の性格にあわせてか無駄の無いキャラの会話テンポや、 「新本格」とわざわざ冠する様に微妙に推理っぽい展開、 更には予想の斜め上を行き過ぎる展開(結末)も多かったりといった感じにエピソードそれぞれもパターンはバラバラで、 そんな各エピソードの読み口だから作品全体を通しても続きが気になり飽きさせない。
作品の魅力はまたキャラクターにもある。
上記の紹介だけじゃ全然説明の足りなさ過ぎる主人公たちには更に想像外な部分も多いし、 繋場いたち、その他(西尾維新さんらしい造名・キャラクターの)怪人物たちも同じく 「ありえない」怪人ばかり。というか普通な人はごくごく僅かでほとんど怪人ばかりだわ(苦笑)。
主だったキャラクターには挿絵担当の西村キヌさんがビジュアルを描かれてます。ここではまぁ、 りすかのファッション趣味の雰囲気もあってかファンシーさの方が強いかな(「赤き時の魔女」の真の姿もまた凄いですが)。
新本格「魔法少女」という事でそういった設定も豊富(無駄に)。しかもこれも普通じゃない!
属性(パターン)や種類(カテゴリ)、魔法式に魔法陣という魔法観を元に、絶句する、非常識でありえない、 映像化するとグロ化するぐらい真っ赤になりそうな魔法バトルは、 魔法少女モノというイメージとは全く相容れない、なんだろこれ……例えるなら『ジョジョ』のようなとしか表現できないんですが(しかもウチが判るのは一番好きな第2部だけだし)、 ともかく上手く口述化出来ないので大まかに例えるなら将に「人外大戦」状態。
恐ろしいくらいの魔法式が施されたりすかの血もだけど……属性「肉」、種類「分解」の繋場いたちさんなんて下手するとトラウマモノですよ(苦笑)。 彼女とのバトルも壮絶……。
世間では「戯言シリーズ」の方が評価も評判も高いみたいだけど、 個人的には実のところ 世界シリーズや『化物語』シリーズよりもこの『新本格魔法少女りすか』を推したい。 この作品が結構好き、じゃない。一番に好きな作品。
特に『化物語』シリーズとは作風がやや隣接する気がしますから、そのシリーズ全刊行分を読破した方には是非とも手にとって欲しいです。
という事で……完結編をずっと待っておりますので!
今回のテキスト、先にウチの書いてた勇栄さんの『咲場知』紹介記事をブログに転載する際に追記しようと書いてたのですけど…… 改めて西尾維新さんのこの『化物語』シリーズに近い『新本格魔法少女りすか』を紹介してみたいなと思い、別記としてここでまとめて書き記します。
(なお、「戯言シリーズ」は読む機会が中々無くってまだ手に取ってません。読んでるのはあとは「世界シリーズ」と『めだかボックス』ぐらい)
自分にとって最初の西尾維新さん作品は雑誌『ファウスト』で掲載された『新本格魔法少女りすか』の第1話。 (住んでたトコなので)どういった雰囲気の場所か想像できる福岡市の地下鉄駅で起きた事件が最初でなければ、 恐らくは縁が無かったかもしれないし、作品を読み始めるのはずっと遅かったかもしれない。『化物語』アニメを見てから読み始めてたかも。
主人公「「魔法使い」使い」供犠創貴の年不相応な合理主義的で理想実現主義なアンチヒーローと 運命干渉系の魔法使い・水倉りすかのコンビが信頼を手綱にコンビを組んで闘い、 りすかの父親・水倉神檎の「箱舟」計画の正体を探る、大まかな話の筋はそんな感じかな。
主人公の性格にあわせてか無駄の無いキャラの会話テンポや、 「新本格」とわざわざ冠する様に微妙に推理っぽい展開、 更には予想の斜め上を行き過ぎる展開(結末)も多かったりといった感じにエピソードそれぞれもパターンはバラバラで、 そんな各エピソードの読み口だから作品全体を通しても続きが気になり飽きさせない。
作品の魅力はまたキャラクターにもある。
上記の紹介だけじゃ全然説明の足りなさ過ぎる主人公たちには更に想像外な部分も多いし、 繋場いたち、その他(西尾維新さんらしい造名・キャラクターの)怪人物たちも同じく 「ありえない」怪人ばかり。というか普通な人はごくごく僅かでほとんど怪人ばかりだわ(苦笑)。
主だったキャラクターには挿絵担当の西村キヌさんがビジュアルを描かれてます。ここではまぁ、 りすかのファッション趣味の雰囲気もあってかファンシーさの方が強いかな(「赤き時の魔女」の真の姿もまた凄いですが)。
新本格「魔法少女」という事でそういった設定も豊富(無駄に)。しかもこれも普通じゃない!
属性(パターン)や種類(カテゴリ)、魔法式に魔法陣という魔法観を元に、絶句する、非常識でありえない、 映像化するとグロ化するぐらい真っ赤になりそうな魔法バトルは、 魔法少女モノというイメージとは全く相容れない、なんだろこれ……例えるなら『ジョジョ』のようなとしか表現できないんですが(しかもウチが判るのは一番好きな第2部だけだし)、 ともかく上手く口述化出来ないので大まかに例えるなら将に「人外大戦」状態。
恐ろしいくらいの魔法式が施されたりすかの血もだけど……属性「肉」、種類「分解」の繋場いたちさんなんて下手するとトラウマモノですよ(苦笑)。 彼女とのバトルも壮絶……。
世間では「戯言シリーズ」の方が評価も評判も高いみたいだけど、 個人的には実のところ 世界シリーズや『化物語』シリーズよりもこの『新本格魔法少女りすか』を推したい。 この作品が結構好き、じゃない。一番に好きな作品。
特に『化物語』シリーズとは作風がやや隣接する気がしますから、そのシリーズ全刊行分を読破した方には是非とも手にとって欲しいです。
という事で……完結編をずっと待っておりますので!
(2009年11月11日 11:11)
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