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2010年10月20日 (水)

問題の論点への批判への返信

※数週間前の アニメ『俺妹』におけるエロゲメーカー協力問題の論点について、 誰がまとめたのかわかんないんだけどいつの間にかリスト化されてる アニメ『俺妹』におけるエロゲメーカー協力問題の論点(はてなブックマーク) で色々と反応を戴きました。自分に言葉足らずだったり誤った部分も気付かされましたので、 少しずつ返答していきたいと思います。


※「無批判」って表記については、「批判」をただ否定する意味で捉えるか、 欠点を指摘・検討し、どうあるべきか論じる(考える)という意味で捉えるか、 それらによっては感じられる言葉が変わるかなと。
「無関心」に置き換える事も考えましたが、 「関心」が単なる受け取りに留まり考察するような意味を含まない為、言い表しとしては不足ですし。
 なので、「指摘・検討もせず、考えもしない」という意味で「無批判」という言葉は残します。


※先の記事からかなり時間立っちゃってます(汗)。その間は仕事もしてましたし、 電撃文庫『俺の妹がこんなに可愛いわけがない』の1・2巻を読破したり、 BS11で放送された第1話を見たりしておりました。特に原作を読んでいる分 (電撃文庫『俺妹』第1巻の感想)、 当初の印象よりは作品にも目がいくようになったかと思います。 それについては先のテキストを加筆修正・訂正している修正版で少しでも反映できればと思います。


【inukorori 犬のメモさん】
個人的な感覚では、無批判に人をぶっ殺してみせる方が倫理的だと思うけど。 悩んだ末に殺すことをあるいは殺さないことを決めてしまう作品より。 「無批判」への批判は底が浅い。一方「前提の周知」は良いと思う。 2010/10/07
「考えや疑問もなしに殺す」方が倫理的(道徳的)な振る舞いかどうかについては疑問ですね。

 それこそ戦国時代のような「生き残る事」を最優先するサバイバル状況(倫理観崩壊・戦争状態)であれば、 生きる為に障害を排除する事を厭わないかもしれません(判断を迷えば自分の命が無い為)。
 しかし戦争状態ではない秩序のある状況では「殺す」という行動は社会と法律により罰せられます。 そういった自らに科せられる罪を予知し、その上で行動を決断するか迷う方が、 罪悪感を受け入れるか否かを激しく迷い意識している分、倫理的道徳的だと自分は思います。

“「無批判」への批判は底が浅い”との指摘も考えさせられている所です。 結構鵜呑みにし易い性質なもので(汗)、だから引き締めなおす為に物事に疑問を抱き考えるようにしているので (何度もそうやって振り返る分、反省が浅いな自分orz)、 「無批判」への批判については「物事を批判的に見る」という「批判」の思考を掘り下げて考えてみましたので、 その思考を成さない事が「無批判」だとしてください。

 もっともこういった論争になった事自体、 アニメ『俺妹』が今回の問題に無批判に置かれていないと言えるような気がします。

【skeleton-lairさん】
表現に反対よりも表現に無批判であることを懸念の方が受け手に対しても 刃刺してる分キッツイ気がするけど。俺のようにしろに近いよそれ。 2010/10/07
「無批判に表現している事を懸念している」⇒「社会ルールに反する行為だと説明する事なしに表現している事を懸念している」 と訂正します。何を懸念しているのかが説明不足過ぎました。

 ただ、その部分は永倉さんの意見への個人的な感想(反応)なので、他の人に協調求めてるわけでもないんですが。 一応、一連の文章に関しても、他の人はまた違う考えを持っているだろうと思った上で、自分の考えを述べているのですし。 (しかしながら、一般的だと思われる部分と私見とが混在してしまっていると感じられているのは、こちらの反省点です)

 それから、「中学生がエロゲを買う」という表現に対しては販売店員という立場上、 程度が違えど「社会ルールに反する行為」で誤解を招きかねない表現にはどうしても、 立場上譲れない一線として厳しく反応してしまいます。

 また、懸念する「社会ルールに反する行為」が一般的に認知されている前提があり、 その前提を共有してるのなら、 「当然にその行為が問題のある事」だと視聴者に理解され「説明するまでも無い事」 と認識されている事となるのだから、 「ダメだろー!」と突っ込まれるだけで冗談として消費されて終わり、 わざわざ懸念するまでもないんです。 「赤信号、みんなで渡れば恐くない」という有名なギャグを見れば分かるでしょう。

 触れているように作中でツッコミでも入れていればギャグで済んでたとも思うし。

【angmarさん】
"社会理念に適合した責任ある制作、販売態度" 俺妹の表現主体が制作側にある以上、 ゲーム会社のこれの履行を阻んだ制作側に問題が帰するんじゃないの? こういう話すんなら/"規制強化の魔の手"ねえ。 2010/10/07
「恐らくかなり厳密に見れば倫理規程の第8条「販売基準」 “(ソフト・作品等の)その対象とする年齢層を考慮した上で社会理念に適合した責任ある制作、販売態度が求められる” に含まれる「対象とする年齢層を考慮」する倫理規程の要望に反する恐れもあります」(指摘されている文章)

 その履行を果たさなかった『俺妹』アニメ制作側への注意がメーカーに足りなかった、 という指摘だけだと、確かにメーカーに対してだけ厳しい指摘になってしまいます、明らかに片手落ちでした(汗)。
 ただその倫理規定が及ぶのはその団体に所属する会員に限られます(その直接の傘下にある流通やショップも)。 アニメ制作側には直接的には及ばない規程です。

 ですからメーカーはアニメ制作側に協力する際に、 自らが関わる倫理規定を考慮して自らの著作物がどう使われるのかに注意を払うべきだったと思うし、 また協力の際に何らかの契約を結ぶべきだったと思います(会社間のやり取りなんですから)。

 問題のシーン、第1話を16日にやっとBS11で見ましたが、エロゲショップが登場する場面はありませんでした。  小説第1~2巻を読む限りでも、アキバに出向くシーンはあるっぽいけど直接ショップに入るシーンは見当たりません (秋葉原という街のイメージとしてエロゲコーナーのカットを入れるという使われ方をされる?)。
 仮にアニメ制作側がメーカーに対して「エロゲコーナーのシーンでしか使われない」 「(原作での)桐乃の所持するエロゲには使わない」と事前に述べたのであれば、 これが契約書面上で成されていれば、実際はその約束に反したわけだから契約不履行(信義則に反する)と言えるんですが、 口約束だと双方がその事実を認めない限りは平行線だろうし、そういった契約問題であればその双方だけの問題ですから、 ただの視聴者には関われない部分でしょう。

 とりあえず、約束時に放映での著作物の使用演出をアニメ制作側が説明をしていた、 ないしは桐乃がエロゲを所持するシーンがあることを説明したのなら、メーカー側に注意不足があったとなりますし、
アニメ制作側が説明しメーカー側と合意した著作物使用についての約束と実際とで結果が異なったのであれば、 それはアニメ制作側に信義誠実の原則に反する振る舞いがあったという事が出来ると思います (団体内での倫理規定の問題ではなく民法・契約法上の問題になるけど)。

 それではアニメの審査はどうなっているのかビデオでの倫理審査機関とかをネットで調べようとは思いましたが、 映倫だけでなくかなり複数の団体が存在するみたいでその時点で諦めました。スミマセン。

 アニメの放送の際の判断はその放送する局でしているのかなぁ。
 BS11見ててなんだけど、 この春に放映した『喰霊 零』では流れた描写と似たようなシーンが『ヨスガノソラ』でもあったのですが、 『喰霊 零』では修正無しだったのに『ヨスガ』では白ボカシとか画面半分黒隠しで修正されてました。 なので、その時々によって判断しているのではと思います。 その曖昧さをいい加減と見るか内容に応じて柔軟に審査判断していると見るかは、人それぞれでしょう。
 そして今回の件でも気付かなかったか些細なレベル (動画状態では数カットで判明できる他はチラッと見えるか静止して初めてタイトルまで気付くレベル) として気にされなかったのかもしれません。


【inukorori 犬のメモさん】
はいはい萎縮効果萎縮効果。 あとソースは2chあるいはソースは増田は明示してください。 2010/10/07
「ソースは増田」という意味を本気で色々と問い合わせてました(汗)。

 それとウチ個人としても外圧とか萎縮効果みたいなものも望んではいないです。 表現は自由であるべきで、それを見る側にだけ選択権を委ねればいいと(規制派もそんなの見たくないのなら自分らが見なければいいんだし)。 ただ、一方的な価値観及び規制を無理強するのには反対しますし、 表現する側も表現がどういった摩擦が生じうるのかといった事にも少しは関心を持っておくべきだと思ってます。

 それに表現が規制されたのであればそれに代わるような表現手法を考え出し続ければいいんだと思うし ……と言いたいんですが、一応同人誌でノベル本を出したり10年間サイトでテキスト打ってきてはいますけど、 実際の作家さんのような活動なんてしていないのでそんな偉そうな事なんて言えないですよねorz

(2010年10月20日 21:00)



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