夢の鉄道パラダイス! 『RAIL WARS! 日本國有鉄道公安隊』
(関連 豊田巧さん 創芸社クリア文庫『RAIL WARS! 日本國有鉄道公安隊』)
※ここで描かれてる世界は……夢の鉄道パラダイスだ(帯にもそう書いてあるし)。
※羽鳥風画さんプロデュースCD『Precious Road』ジャケットやイラストを手掛けたバーニア600さんが描かれてた表紙だけはネットのどこかで見てて、 なんか架空列車っぽい表紙の鉄道モノラノベが出るらしいとは知ってたんですよ。
数日前に偶々本屋の店頭新刊コーナーに陳列されてたのを見つけ、「多分、ここで見逃すと後日本棚に移されたら見つけるの困難だろうな」 って思い、購入。
鉄道高等学校に通い安定した将来を希望していた主人公・高山直人は、 ついに来た憧れの國鉄での研修の案内に胸を躍らせていたんだけど、その研修先は運転手職ではなく、「鉄道公安隊」。 嫌々ながらも最優良巨大企業・國鉄への就職の為と思い参加したその研修(の前の短期講習)で、
という辺りが序盤で、それからは実地研修というか実践的過ぎる職場体験でのドタバタ騒ぎが特急のようにスリリングに描かれていきます。
それにしてもこの中で描かれている架空未来や列車に惹かれますよね。
2012年という近未来?なんだけど、國鉄は分割民営化もせずバブル期の組織改革によって借金体質を減らして再生し、 弊害も残しつつ(ここを、分割民営化を企む過激派「RJ」が攻撃)も存続。
中央線233系や京浜東北線205系が「価格半分、寿命半分の車両なんて冗談じゃない、丈夫が一番!(時の運輸大臣発言)」 という経緯から鋼鉄製で製造配備されていたり、新幹線は東京から鹿児島中央まで直通してたりと、これだけでも結構お腹一杯なんだけど……。
EF-68は番号的には瀬野八用のEF-67(EF65の改造)の次なんだけど、モデル的にはEF-210の車体をベースに、 前面はEF-510(北斗星・カシオペアでも使用)の雰囲気をモチーフとして、 かつての寝台列車用電気機関車の白帯が入ってる感じですね。
(こんな未来ならきっと可部線や宇品線は全線存続(もしかすると計画線まで全通)してるかもしれないし、 広島沿線の電車も……あ、これは絶対変わりようがないや(シティー電車って名称が残ってそうだ)。 いやまて、すんごい寝台列車が走り抜けてるよ!? 今現在よりも凄いよ! と、とにかくそんな、景気も良く夢のような世界が広がっているように見えます)
主要人物の桜井・小梅・岩泉も、短期講習で教官だった五能隊長の人選が鋭いのか、 研修生ながらも要所要所で自らの特技を活かして大活躍。 しかし研修の短期講習でも一緒だったとは言えまだ顔馴染みとなって余り間がないから、 まだまだお互いの事を理解し合おうとする段階なのかな。
第四警戒班の飯田班長も、ほんわか緩そうな性格と見せかけて……と中々に存在感が。
過激派の面々も鉄道公安機動隊の五能隊長とかも、なんか2012年のようでいてそれよりも過去を眺めているかのような、 ノスタルジー的なロマンチシズムを抱いているような……いやこれは作品全体の雰囲気ともいえますね。
人間関係もまだ出来たてみたいな所もあるし、またワクワクするような列車も登場して欲しいし、過激派「RJ」もまだ諦めていない様子なんで、 続きが登場してほしいなぁと思います。
あ、広島駅で国鉄時代の電車ばかり見てますとステンレス電車のような最新鋭が配備されないだろうなぁと恨めしく思ったりしますが、 そんな憧れ(?)のステンレス製車両がデスられてる(淘汰されている)のを見てると、何故か心かスカッとしたんですが、 これはしかしどうしてだろ?
※ここで描かれてる世界は……夢の鉄道パラダイスだ(帯にもそう書いてあるし)。
※羽鳥風画さんプロデュースCD『Precious Road』ジャケットやイラストを手掛けたバーニア600さんが描かれてた表紙だけはネットのどこかで見てて、 なんか架空列車っぽい表紙の鉄道モノラノベが出るらしいとは知ってたんですよ。
数日前に偶々本屋の店頭新刊コーナーに陳列されてたのを見つけ、「多分、ここで見逃すと後日本棚に移されたら見つけるの困難だろうな」 って思い、購入。
◆バーニア600さんの表紙イラストに惹かれた方あと、ラノベで良くある学園モノとか異能力モノ、ファンタジーモノ、それから腹黒すぎるお話に食傷気味(ああ、これはウチだ) な方にも、鉄道公安隊での研修というお話は割と新鮮じゃないでしょうか。
◆表紙の架空列車イラスト(オールダブルデッカー寝台客車と新型電気機関車EF-68)を見て胸が熱くなった方
◆高山・札沼・五能・福知山・岩泉・小梅・桜井・飯田・片町・手宮・士幌……以上のキャラ名に反応される方
◆「丈夫が一番!」との方針から233系が「鋼鉄製」で製造配備されているとか分割民営化されていない國鉄が存在する2012年と聞いて反応する方
鉄道高等学校に通い安定した将来を希望していた主人公・高山直人は、 ついに来た憧れの國鉄での研修の案内に胸を躍らせていたんだけど、その研修先は運転手職ではなく、「鉄道公安隊」。 嫌々ながらも最優良巨大企業・國鉄への就職の為と思い参加したその研修(の前の短期講習)で、
過激発言の多い活発少女・「桜井あおい」(銃器にも何故か手馴れてる)と出会う事になる。そして研修の実地となる配属先の東京駅「東京中央鉄道公安室・第四警戒班」で再会することに……
東京駅駅長とも旧知!? 「お嬢様」? 時刻表も暗記など成績優秀な「小梅はるか」
大柄で体力だけが自慢かもしれない(研修テストを毎日赤点)という「岩泉翔」
という辺りが序盤で、それからは実地研修というか実践的過ぎる職場体験でのドタバタ騒ぎが特急のようにスリリングに描かれていきます。
それにしてもこの中で描かれている架空未来や列車に惹かれますよね。
2012年という近未来?なんだけど、國鉄は分割民営化もせずバブル期の組織改革によって借金体質を減らして再生し、 弊害も残しつつ(ここを、分割民営化を企む過激派「RJ」が攻撃)も存続。
中央線233系や京浜東北線205系が「価格半分、寿命半分の車両なんて冗談じゃない、丈夫が一番!(時の運輸大臣発言)」 という経緯から鋼鉄製で製造配備されていたり、新幹線は東京から鹿児島中央まで直通してたりと、これだけでも結構お腹一杯なんだけど……。
◇車両老朽化から一端廃止となった「寝台特急はやぶさ」が、青一五号で塗られた新型電気機関車EF-68と、 最後尾に展望室仕様のスィートルームを持つオールダブルデッカーの新造寝台客車28系。といた車両が登場! バーニア600さん描く巻頭のカラーイラストにも鋼鉄製233系・EF-68・東北新幹線200系…など(?)が並んでますので必見です!
◇クリーム色に赤(國鉄特急の標準カラー)の351系特急「スーパーあずさ」。
◇更にはEH-10(前面にひさし付)が牽引する「國鉄特別強襲班(極秘扱い)」専用列車(!)。
EF-68は番号的には瀬野八用のEF-67(EF65の改造)の次なんだけど、モデル的にはEF-210の車体をベースに、 前面はEF-510(北斗星・カシオペアでも使用)の雰囲気をモチーフとして、 かつての寝台列車用電気機関車の白帯が入ってる感じですね。
(こんな未来ならきっと可部線や宇品線は全線存続(もしかすると計画線まで全通)してるかもしれないし、 広島沿線の電車も……あ、これは絶対変わりようがないや(シティー電車って名称が残ってそうだ)。 いやまて、すんごい寝台列車が走り抜けてるよ!? 今現在よりも凄いよ! と、とにかくそんな、景気も良く夢のような世界が広がっているように見えます)
主要人物の桜井・小梅・岩泉も、短期講習で教官だった五能隊長の人選が鋭いのか、 研修生ながらも要所要所で自らの特技を活かして大活躍。 しかし研修の短期講習でも一緒だったとは言えまだ顔馴染みとなって余り間がないから、 まだまだお互いの事を理解し合おうとする段階なのかな。
第四警戒班の飯田班長も、ほんわか緩そうな性格と見せかけて……と中々に存在感が。
過激派の面々も鉄道公安機動隊の五能隊長とかも、なんか2012年のようでいてそれよりも過去を眺めているかのような、 ノスタルジー的なロマンチシズムを抱いているような……いやこれは作品全体の雰囲気ともいえますね。
人間関係もまだ出来たてみたいな所もあるし、またワクワクするような列車も登場して欲しいし、過激派「RJ」もまだ諦めていない様子なんで、 続きが登場してほしいなぁと思います。
あ、広島駅で国鉄時代の電車ばかり見てますとステンレス電車のような最新鋭が配備されないだろうなぁと恨めしく思ったりしますが、 そんな憧れ(?)のステンレス製車両がデスられてる(淘汰されている)のを見てると、何故か心かスカッとしたんですが、 これはしかしどうしてだろ?
(2011年1月19日 0:25)
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