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2012年4月18日 (水)

自分になんらかの影響を与えた歴代のコミック10冊


 書き始めたのが4/4でしたが、以降、『魔法使いの夜』発売までの準備とかラノベ消化やPSP『まどか☆マギカ』プレイ、 今は『魔法使いの夜』プレイで書きかけテキストが完全放置となってました(汗)。
 さすがに表ページサイドの購入予定リストも更新できないから何とかしないとって思いまして、2週間過ぎた今になって書き上げてます。

 表題にある「自分になんらかの影響を与えた歴代のコミック10冊」は、 実際に未だに尾を引いているものとか印象に残ってるもの、あとはまぁ何となくのも混じってますが、 次の通りです。

『猿飛佐助(上)』(杉浦茂さん)
『MASTERキートン』(浦沢直樹さん)
『ギャラリーフェイク』(細野不二彦さん)
『クルドの星』(安彦良和さん)
『沈黙の艦隊』(かわぐちかいじさん)
『シャカリキ!』(曽田正人さん)
『平成イリュージョン』(小だまたけしさん)
 吉田 創さんのアンソロコミック
『不思議な妖精ピサチ』(林家志弦さん) ※不定期連載作
『Canvas2』(児玉 樹さん)



『猿飛佐助』『のらくろ』の文庫本1冊と並んでウチ保有のなかで最古の本です。 未だについついと手にとって読んでしまう感じなので手元近くにありますね。
 影響……うん? 子供の頃から読んでて未だに手放したくないからにはそれなりに理由があるんだと思うけど、 昔から読んでいた事以外に良くわからないんですよね。「コロッケ5えんのすけ」とか敵忍者が独創的だとかかなぁ。
 ちなみに下巻は結構昔に買い足してましたが、好みに合わなかったらしく(記憶あいまい)比較的早々に手放してます。


『MASTERキートン』と『ギャラリーフェイク』、『クルドの星』、『沈黙の艦隊』は 今でも自分が新聞や雑誌や教養番組でチェックしてるテーマである国際関係と歴史と美術(修復学) という3要素、それらへの関心を持つきっかけとなった漫画ですね。
(高校時代の志望進路に影響しまして、考古学よりも修復学の方が特殊能力っぽくて役立つかなって事で、 奈良大学の文化財学科を推薦含めて3回受験しましたが不合格となりましたので、 法学部で国際関係を中心とした科目を習得していきました)

『MASTERキートン』から『MONSTER』(あ、この作品の影響で大学でドイツ語習ってた)、『プルートゥ』、 そして『BILLY BAT』という系譜、『クルドの星』から『ナムジ』『神武』、『虹色のトロツキー』における系譜、 『沈黙の艦隊』から『ジパング』や『太陽の黙示録』と、
ともにキャラ的に(職業的とかで)リアリティある人物や有名人が多数登場して物語に複雑に絡んでたり、 その歴史背景や世界情勢的背景を持ってます。
 それらの影響は、ウチの好みにも着実に影響してますね。『ゴルゴ13』とかも結構好きなマンガかも。 (『MASTERキートン』『クルドの星』についてはこの作品と湾岸戦争がなければ中東方面の世界情勢への関心は今程になかったといえると思う)


『シャカリキ!』は大学時代に読み始めた物ですね。 主に坂道を死に物狂いで漕ぎ果たそうとするあの表情なんかは単純に燃え尽きそうなくらいエネルギッシュだったの大変印象深い。 大学生当時のウチは、自転車選手って訳ではないですが、 心の中にその熱意を秘めながら自転車で大学寮から繁華街やその周辺、 更には遠く隣接県などへ峠越えしながら走り回っておりました。
   その当時には『め組の大吾』が連載中でしたね。 その作品もいつ完全燃焼してもおかしくないなとハラハラしながら読んでましたな。
 ともかく情熱とか熱血的な要素(精密さよりも勢いのある描写表現)への好みというとこれら作品の影響があったと思います。


■同じ大学時代だと……『それ行け! 三蔵法師』(三上龍哉さん)ってマンガが未だに印象残ってるよ、 鬼に完全包囲された三蔵を救出するために、その頭を高枝バサミでぶっ刺して吊り上げたとかね(苦笑)。 ああ、この頃からブラックジョーク好きだったんだなぁ、レスリーニールセンの映画も良く見てたし。
 危険球が結構多めでした吉田 創さんのアンソロ漫画とか、 恋する女子高生と主に薬物とか怪しいアイテムで強引に解決しようとする小さな 悪魔 妖精ピサチとが死闘(苦笑)演じる 『不思議な妖精ピサチ』(電撃大王不定期掲載。いくつか切り抜きで保存してるの) もテンポ良くブラックジョークが効いてて未だに忘れられないな。


『平成イリュージョン』(小だまたけしさん)は別の世界線における広島が舞台というSFというだけでなく、 精神的な心境や文学的趣向要素などで未だに尾を引いてる作品という事で結構重要な位置づけになってます。

 20世紀前半の満州危機で欧米列強との間で《冷戦》という名の鎖国政策をとった日本。
 昭和が終わり平成になったその時代の廣島。……つまりは原爆投下も無かったという設定。

《平成幻想症候群》
“「この」世界というのは実は悪い夢の中での出来事で、
どこかに全く異なった世界や自分の生活が存在すると思いこむ心の病”

 初めて手に取った02年6月頃といえば大学卒業から帰郷して色々とあった頃で、 精神的にも今の生活への違和感のようなものがひしめき合ってた頃だと思います。
 あと同時に、「幻想」というキーワードがそれまでに読んでた 『ハザール事典』創元ライブラリ『幻想文学論序説』 とも合わせて、幻想文学的な「ためらい」のある要素への関心となってます。


■ゲーム原作のをコミカライズした児玉樹さん版『Canvas2』からは、物語的な要素というよりもキャラクターそのものとその表情の描かれ方、 瞳に宿る意思の描かれ方がキャラクターとして重要だと、強く意識するに至ったきっかけという事でウチの中では重要です。 ある意味、そこをどう描いて感情表現しようとしてるかが、それ以降のキャラ物マンガへの個人的評価の一基準になってる。  そういった描き方だけではなく、時折入る軽妙なギャグも好きですし、 『てるてる天神通り』や連載中の『まほマホ』での人情的なストーリーも好き。 ゲーム原作のコミカライズとしての手腕でも、この方なら良い方にアレンジしてくれるって信頼もありますね (その後に『フォーチュンアテリアル』コミカライズ担当が決まっても不安なんて皆無でしたよ)。


 世の中にはもっと影響を得られる作品があるけど出会ってないものもきっとあるはずなので、 これが全てという訳ではありませんが、とりあえず以上がウチに何らかの影響を及ぼしたコミックです。

(2012年4月18日 22:20)



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