劇場版『冴えない彼女(ヒロイン)の育てかた fine』見てきました!(ネタバレ踏む)
※(注意)とりあえずネタバレ踏み込むつもりで書くので、前ぶり余白多めに無駄に書きます。
劇場版『冴えカノ』をまだ見てない人はそのままこのページを閉じて下さい。
PCゲームでの原画デビューを大阪ドリパ(かつてあったイベント)で目にしてから、
色々と販促展開とか大プッシュして、その次回作では流通変更で扱えなくって某ショップ通販で肌エプテレカ付を買ったり、
あと『原点回帰ウォーカーズ』『クロクロクロック』も挿絵から手にとって読み入ったりしてました、
繊細な描画と鮮やかな色彩で魅せるイラストレーターの深崎暮人さん。
……ウチの二次小説『過ぎ去りし…』よりも前の『永遠と一日』(2009年夏コミ)では、
『フォーチュンアテリアル』の紅瀬桐葉をメインとした過去編を掘り下げて書いてましたが、
オーガストオフィシャルカレンダーにあった「夕日を眺める和装の桐葉と伽耶」イラストを眺めながら、そのビジュアルを励みに書いてました
……ってもう10年も前かぁ。
『ショコラ』『パルフェ』(あと『この青』)でのキャラクターの複雑な関係図レビューを目にしてから、
『パルフェ ~ショコラ second brew~ Re-order』を発売即購入
(自分で予約→発注とマイセルフできたんで、エロゲ担当だったから)して……涼波かすりさんがお気に入りでした……、
その他、プレイする機会が色々とあってなかったけど丸戸シナリオ推しで関わられたエロゲやギャルゲは販促と仕入れがんばったかな。
と、エロゲ業界の人気シナリオライターで有名なラノベ作家の丸戸史明さん。
……即売会で丸戸さんが小説本出されてると耳にしてからは
常時リソース不足のセンセイさんには色々とお世話になりましたorz
『めもらるクーク』(多分初期の1冊以外は全部持ってるのかな?)は本棚でも『冴えカノ』の隣にある感じでよく読み返してます。
前世紀の大学時代に福岡市の某PCメーカーも進路先検討してたんだよなぁ(理系しか募集してなかったんで機会なかったけど)。ニアミスはなかった。
という感じで、個人的に強く推しているイラストレーター様とシナリオライター様がタッグを組むと知れば、
これのどこに買わないという選択がありましょうか!!
『冴えない彼女の育てかた』
オタクネタとか業界ネタとかの会話のぶつけ合い、
そしてストーリー展開も読者の予想の斜め上というか、変な方向にばかり思い切りがいいのよ、みたいな、
とにかく酷い変化球投げてくるという丸戸節シナリオ。
黒髪ロングヒロインとボブカット髪ヒロイン、「先輩!」って読んでくれる後輩ヒロイン、あと金髪ツインテと、
見事にポイント押さえた魅力的なヒロインが感情と激情と喜怒哀楽を走らせまくる深崎さんのカラーイラストや挿絵……
東京駅新幹線ホームの惨事(笑)とか文庫本冒頭カラーイラストでの注意書きとか、ネタも色々と(笑)。……年明けに出るらしい『冴えカノ』イラスト集が楽しみです。
現世が舞台で、異能力も事件も異世界転生もファンタジーも魔法もなく、
学園もの成分が2割もないかもしれないけど、『冴えない彼女の育てかた』は地方民が憧れるオタクの都での理想人生を追体験できる
オタク成分濃い目な青春ラノベの金字塔と言えるかもしれません。地方民的に上京とは飛行機か新幹線か夜行バスで行ける異世界転生かもしれません?)
……と、これだけ書いとけばネタバレの緩衝帯にはなるはず。『冴えカノ♭』の第7話から録画してたのを見直しながら書いてて、
今ちょうど第10話Bパートだわ。広島地上波ノイタミでも録画BD保存してたのに先日までのBS11のも録画してBD保存してました。
原作を何度も通読してアニメも見て、17年の夏コミ四日目には探偵坂まで聖地巡礼したり、
二次小説書いたりもして個人的にも大絶賛ドハマりしてました『冴えカノ』はついに劇場版で完結です……
原作最終巻も一昨年に迎えてるから二度目のフィナーレっぽい?
劇場版『冴えない彼女の育てかたfine』、公開2日目に地元映画館で見てきました。
2時間ぐらい? いや、どっぷりとストーリーに浸かっていたからワンクールを一気に見たような感覚でした。
そして割と重要だけど睡魔も来なかった!(早寝するつもりが午前3時に寝て7時半に起きたという状態でした) それだけ楽しめたともいえます。
映画館に原作文庫本の『♭』以降のをほぼ全部(何故か)持ち込んでましたけど、映画見終わった後、答え合わせとか、そんなの完全にぶっ飛びました。
原作読んでいる方は二度目のフィナーレを、そしてアニメだけしか見てない方は一度目のフィナーレを楽しめるかと思います
(原作未読ならこのあと原作読んで二度目も楽しめますよ)。
(注 ほんとにここからネタバレ全開で好きなように書きます。ただし一度目の鑑賞での記憶なので記憶違いとか詳細まで憶えてないとかありますので、間違えてたらゴメン)
【ネタバレ注意】
映画開幕冒頭、劇中劇でも来るか何が来るか! って心構えしてましたらいきなり「icy tail」のライブハウスステージ!
(【コラム】 10/26(土)公開!劇場版「冴えない彼女の育てかた Fine」丸戸史明インタビューにそこがコメされてたから、劇場行く前に読まなくて良かったわ~)
そして焼肉打上げですよ……焼きあがる肉、燃え上がる炎、無駄に臨場感あるわ~。
あ、ライブはサークル「blessing software」の次回新作プロモーションを兼ねてます。
という事で、あの方とあの方の冷戦が炎を上げたり(文字通りにな(苦笑))と別の意味で賑やか。
あ~~二度目の映画鑑賞ではこの打上げシーンでのあの一瞬の表情(あれがもしかして「怒りその一」? GS3巻P180~辺り参照)は見逃さないようにしないと。
東京駅新幹線ホームでの惨事(笑)はいろんな意味で爆弾だよなぁ(苦笑)。
更にある方まで乱入したりして、もうえらいこっちゃでした。この打上げ焼肉パートだけでもどんだけネタ詰め込んでるんだか
(それだけ練り込まれてるって事です)。
※そいえば、波島兄妹のサークル「blessing software」加入の経緯については、
「♭」で伊織が朱音にあいさつしたシーンとか喫茶店で倫理くんと話すシーンで伊織側からほのめかしだけはありましたが、
劇場版では加入するまでのトコは以下略ってことみたいですので原作読むように。
紅坂朱音に倫理くんが相談するシーンもありましたよ~。映画館の大音響で耳にすると耳と脳がいっぺんに破壊されちゃいそうですわ(苦笑)。
そしてこの場面では……読者なら絶対気付くカットがありますよね(この後に影響)。
と、そこからの大筋的にはほぼ原作の通りかな? という事は当然ながら加藤恵さんとのデートとか幸せ絶頂になって(ある種の拷問映像レベルなイチャっぷりです)、
大事な日のデートの日に待ち合わせ場所に向かったら交通事故の現場が……って『君望』展開なオチは残念ながらないですが、
恵さん的には望まなかった「転」パートの開幕です。
気持ち的に離れ離れになる倫也と恵の行方は……
と、個人的にはこのパートの終盤、倫也抜きのサークル会議で氷堂美智留の反対の耳にイヤフォンがついてないかすごく気になってしまいました
(細い髪にイヤフォンケーブルが偽装してるようも見えて)。GS第3巻P200からの場面の映像かも色々と期待してたんですけどね~(苦笑)。
ともかく、あのヒロイン力とは違う何か黒いオーラが発してそうな迷場面がカットされた辺り、
この劇場版が恋愛色強めになってるって事が伺えますね(もちろん目がフラットな場面は何度もありましたよ)。
終盤はもう、苺ジャムを液化して混ぜたようなカルピスソーダ濃いめいちごみたいな展開です。倫理くんの気持ちになって体感しろ(笑)。
コミケシーンは……もう見れなくなった東館が。外向きの壁サークルかぁ。ここでのやり取りとかは原作小説で~
エンディングロール……あれ? 挿入歌リストに上がってた最後の、んなトレンディな曲って挿入歌にあったっけ?って思ったらCパートあるんかよ!?
嫌な意味で妙にリアルな挫折没落エンドネタという劇中劇(苦笑)
が急に始まって反応に困ったわ! とにかく心の中で突っ込んでたら本当に数年後の場面が始まった!?
それぞれのその後とかがちょくちょくと描かれてて…いや、年齢と環境が変われど、雰囲気とノリは高校時代とそう変わらない気が(笑)。
冒頭が焼肉だったけどラストは鍋かぁ。しかしこの物語のその後ってなんて燃料を~~~~!!
と、色々と思い出しながら気の向くままに書き散らしてしまいました。
この劇場版での注目は、まずはそのストーリーです。原作を読んでても新しい気持ちで追いかけていけるような再構築されたストーリーは、
丸戸さんらしい変化球な展開と会話球の投げ合いもあって、毎週トク…書き下ろし小説つけるとか勘弁して~七回は流石に時間と予算的にはキツイけど、
何度か映画館に行ったり、BDは初回版が買いたいって思うくらい、原作ファンなら存分に周回プレイが楽しめるはず。
そしてもうひとつの注目はやはり加藤恵さんの表情でしょう(オマケで倫理くんの反応もな(笑))。
心の変化からあのフラットな目まで、寒暖両面で心臓がキュンキュンするくらい魅了してくれるはずデス。これだけでも何回も見に行きたいとか、どんだけMやあんたは……(苦笑)。
※17年冬コミで頒布されました『冴えカノ』完結記念合同誌『Memories of Saekano』(まだメロンブックスで委託されてるかな)に参加・投稿しました
初めての『冴えカノ』二次小説『最終正妻戦争の決着はもうついてましたので……』を
カクヨムと
pixiv に投稿して公開してます。(18年7月30日)
(2019年10月28日22:15 これの一稿目は♭の7~11話と劇場公開前特番をTVで流しながら書いてた)
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