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2023年6月26日 (月)

広島が舞台の「ご当地ラノベ」(2023年6月暫定版)

※先日に、よっちさんの「47都道府県が舞台のラノベ」関連ツィートにて地方が舞台のラノベが話題に挙がってて、地元広島が舞台なのに初めてその存在を知ったタイトルが挙がってました。

 その流れで、改めて広島が舞台のラノベを挙げてみようとツイートしましたが、一応記事でまとめた方がいいかなって事で、こちらで書き改めてみました。


※調べ尽くしているわけではないので、未完の暫定記事な感じです。

『ガンパレード・オーケストラ』(電撃文庫・榊涼介さん) 2006年
※PS『高機動幻想ガンパレード・マーチ』の続編にあたるPS2ゲーム3部作より、中国地方が舞台となる「緑の章」のノベライズですね。


『ヤクザガールズ・ミサイルハート』(竹書房ゼータ文庫→星海社文庫 元長柾木さん) 2006年
※投下されようとした新型爆弾がその爆撃機ごと異境(ファーサイド)の力で時を止められ上空で球体に固定化され……。うやむやなままに世界大戦が休戦しているという冷戦に近い情勢の1989年、国際会議が開催されることとなった軍都・広島が舞台に、異能の力を持つヤクザ同士の抗争が起きるというSF極道活劇。かつての広島が描かれてますし、猿猴(えんこう)という怪異の名前なんかは広島市内だと広島駅そばの街とか路面電車電停や川と橋にあるから馴染み深いです。


『この恋と、その未来。』(ファミ通文庫・森橋ビンゴさん) 2014年
※冬の広電の胡町電停と京都市電路面電車が表紙の巻では広島三越の辺りが登場したり、広島の洋菓子とケーキのお店BOSTONが登場するなどしてます。主に広島市中心部より西側の辺りが描かれてる感じだったでしょうか。


『日和ちゃんのお願いは絶対』(電撃文庫・岬鷺宮さん) 2020年
※『失恋探偵ももせ』『三角の距離は限りないゼロ』『あした、裸足でこい。』などを出されている作者の方の作品。尾道が舞台のセカイ系恋愛ラノベ、だそうです。


『弥生ちゃんは秘密を隠せない』(小学館ガガガ文庫・ハマカズシさん) 2021年
※レーベルの紹介ページにある「ためし読み」で読める冒頭では、広島城に近い「音町高校」が紹介されてます。また、よっちさんが紹介されたガガガ文庫の「聖地マップ」によると、その高校に近いアストラムライン城北駅、その終点で広島市中心部の本通駅、その駅と接続する紙屋町地下街シャレオとその東方面の通りにあるストリートピアノ、紙屋町の西側にある旧市民球場跡地、更には宮島の厳島神社と宮島ロープウェイ、宮島の山頂である弥山が登場するそうです。
日刊わしら「広島が舞台の小説『弥生ちゃんは秘密を隠せない』発売!」

 

 

【番外】
『メイド喫茶ひろしま』(ぽにきゃんBOOKS・八田モンキーさん) 2014年
※真っ赤なバイク‐CB400FOURを駆り、“赤ヘルの多麻”と恐れられた滝本多麻が倒れた祖父の治療費と営んでいた喫茶店の借金返済の為に池袋の繁華街でメイド喫茶の経営に挑む、というお話。

 

『公務員、中田忍の悪徳6』(小学館ガガガ文庫・立川浦々さん)
※異世界から来たエルフと同居する公務員が主人公というラノベ。2023年5月時点でのその最新刊の裏表紙あらすじに以下の一文が……
”新たな〝耳神様伝説〟の残痕が、忍たちを広島県竹原市忠海町〝大久野島〟へと誘う”

 


【参照】
よっちさんの「47都道府県が舞台のラノベ」関連ツィート
※今回、この記事を書くにあたっての最初のきっかけの記事です。

ウィキペディア「広島県を舞台とした作品一覧」
※文芸作品だとラノベ以外が古今かなり作品が挙がってて、ラノベが挙げている1作しか見当たらず(多分)。

ブックオフオンラインの聖地巡礼ラノベ舞台マップ

 


※地方の街とかが舞台という「ご当地ラノベ」、地方ラノベとかローカルラノベとかその時々で口にしてましたが、とりあえずこちらが定着してるし馴染みやすそうです。

 その「ご当地ラノベ」への関心は遡れば……西尾維新さんの『新本格魔法少女りすか』(講談社ノベルズ)がきっかけでしょうか。最初の事件が少し前まで大学生活を送っていた福岡市内の地下鉄ホームだったり(コミカライズではしっかり福岡市営地下鉄の車両が描かれてました)、キャナルシティという大型商業施設などが登場してました。更に木崎ちあきさんの『博多豚骨ラーメンズ』(メディアワークス文庫)でも福岡の各地が描かれていました。
 その事があって、読むラノベを選ぶ際には時々ですが、地方が舞台の作品を手にする事もあったのです。
 東京都内が舞台の『神様のメモ帳』(電撃文庫・杉井光さん)、池袋とか秋葉原などが登場してアニメでより描写が加わった『冴えない彼女の育てかた』(富士見ファンタジア文庫・丸戸史明さん)、名古屋駅を中心とした『クロクロクロック』(電撃文庫・入間人間さん)『道-MEN 北海道を喰いに来た乙女』(ダッシュエックス文庫・アサウラさん)など、それなりにですが。

 またここ最近は作品出してませんが、シンデレラガールズの二次創作の連作で2015年頃の広島市内や宮島が登場するお話も書いてましたが、『この恋と、その未来。』が描く際のきっかけの一つでした(それを意識して胡町電停のシーンを書いてたりとかしてましたし)。新幹線を降りてから(当時改装工事中だった)広島駅北口のどこで自家用車に乗り合わせるか、仕事の帰りに現地に行って確認したり、平和公園や宮島で移動シーンをロケハンしたりとか、書き上げるまでに何度も宮島とか広島市内に取材に出れたのは、地元民だから出来た事でした。
 ……そう言えば去年の今頃とか、夏コミに向けて丸戸史明さん20周年記念合同誌に寄稿するための短編を書いている時に、新宿とか雑司ヶ谷などのシーンを描く際には、聖地巡礼でその辺りに足を運んだ記憶とかも駆使しつつ、日の出の時間とか地下鉄の始発ダイヤとかロケ地をストリートヴューで確認したりとか色々と調べて苦労したことを思い出しました……。

 ラノベと言えば異世界転生とか異世界ファンタジーとか、割と「異世界」がお馴染みだったりしますが、「ご当地ラノベ」は、地元民や旅行や引っ越しとか進学で訪れたことのある方にとっては馴染みがある土地だとしても、足を運んだ事が無かったり文献やテレビ番組とかでしか知らなかったり方々からすると、モンスターとかエルフとかは出てきませんがある種の「異世界」に映るのかもしれません。……という風に考えたりしましたのは、修学旅行での乗換で30分ぐらいしか滞在した事が無い名古屋が舞台の作品を読んだりした時に思ったからです。

 

(2023年 6月26日 18:28)

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