2012年10月24日 (水)

庶民派ファンタジー『はたらく魔王さま!』 魔王と勇者が現代日本で鉢合わせした事で巻き起こる騒動というかいろんなギャップ(笑)


電撃文庫『はたらく魔王さま!』
著:和ヶ原聡司さん  イラスト:029さん


※アニメ化が発表されるちょっと前の夏ごろにコミカライズ版が出てたので店頭で試し読みしましたら、 設定とか話の展開が中々ユニークだった事から気になってたラノベですね。
ちょうど『ソードアートオンライン』の既刊をほぼ全て読み終えてた頃(多分)で、 次に何を読もうかなぁと候補に挙げてはいたのでした(『魔法科高校の劣等生』を読み始めました)。

『劣等生』も5巻目まで読み終えて一息ついた所で……電撃文庫マガジンに掲載されてた『魔王さま』 短編を少し読んでみました。すると、テキスト的にも読みやすい事やいきなり育児の話になっていたという展開から、 余りこういう内容のってラノベでは見られない目新しさから関心度が丁度UPしてたんです。

 ただ時期的には電撃文庫の新刊が控えてて、『SAOP001』『ロウきゅーぶ(11)』を購入するから、 読むにしてもまだ先になるかなぁと思ってたんですけどね~。

 それが、電撃文庫総合目録2012を手に入れる為に電撃文庫複数買いが偶々そこのお店の条件だった事から、 『はたらく魔王さま!』も『ギフテッド(1・2)』『魔法か高校の劣等生(7)』とともにまとめ買いしたんです…… あ、この時は1・2巻品切れてて3巻を先に買って積んだんでした(『劣等生』も6巻なかったし)。

以上前置き。とりあえず今は3巻目の途中まで読書進行中ですが、1巻目の範囲に出来るだけ抑えつつ、ちょっと紹介してみます。



『はたらく魔王さま!』についての大まかなあらすじについては、 単行本の裏面……には何もかかれてないのが電撃文庫の仕様なんですよね(汗)。 中扉に書かれてるけどシュリング(ビニールでラッピング)されたら店頭では見れないので。

 とある異世界エンテ・イスラにて世界征服を果たしかけた魔王サタンは、 突然現れた人間側の勇者による反撃により部下の悪魔大元帥アルシェルと共に敗走。 しかし辿り着いたのはチキュウという世界のニホンという島国のトウキョウという首都だったのでした。

 あちらでは絶大な魔力を誇ってた魔王さんですが(既にさん付け!)、現代日本ではそれを供給する術がないし、 人間の姿にまで堕ちてしまう事にさえ愕然。けれども茫然自失してばかりではいられません。 何よりもこの異世界で生き延び再起を図り、やがてはエンテ・イスラに返り咲かなければならない、 そんな高い目標を胸に、まずはクヤクショにコセキトウホンとジュウショを作りに行く事に……。

 催眠魔術による魔力消費はこのぐらいはまぁ必要経費ですよね~。 ともかく既にこの時点でも魔王サタンという存在感と妙に現実的な所が同居してる所でも激しくギャップがあったりします(苦笑)。ちなみに勇者も敗走する魔王の後を追うのですが、

"勇者エミリアもまた、テレホンアポインターとして日本経済と戦っていた(文庫中扉あらすじより)”
 ぼろアパートをこの地での魔王城と定めた魔王こと真奥貞夫は悪魔大元帥アルシェル=芦屋四郎に主夫を任せつつ (苦笑)、ファーストフード店で生活費を稼ぎ、そこでの出世を目指していた!!(芦屋さんは一応魔力回復の為の現地調査も任されてた……筈なんだが、あれ?)

 日本社会を征すればエンテ・イスラをも統べられるという発想なんだそうです。その野望の第一歩。

 OLっぽく仕事してる勇者エミリア=遊佐恵美とフリーターしてる魔王・真奥貞夫、日本での生活からこの宿命の二人が出会う時、 エンテ・イスラでの禍根が現代日本の東京で再燃する……!?  再燃したいんだけど、路上で争っても警察に痴話げんか扱いされて注意を受ける始末で(苦笑)。


 話の全体でも、まずは今の生活の安定や昇給の為にバイトに精を出してるし問題に巻き込まれない為にも遵法精神も高すぎてるし、近所付き合いも良好で、 異世界の魔王さんがそこまで現代日本の社会に適応しまくるんですかよ!?といったギャップに満ちていて笑いを誘いますね。 1巻目だとその終盤に更に異世界からの襲撃も起こるんですが、アニメ化される際にはスタッフさんが気合を入れてきそうな感じの特撮市街地破壊シーンっぽい場面でさえ、 その場の空気と真奥さんのセリフとのズレに思わず突っ込んでしまいました(笑)。

 バイトの可愛い後輩・佐々木千穂や恵美の同僚(読み進めて行く内に結構キャラが目立ってきてます) と魔王城の面々との関係とか、更なる来訪者、そして社会生活を 傍目に見てもカップルから若夫婦にしか見えない(苦笑) 健気に生きてる魔王と勇者の二人……あ~千穂ちゃんとかも絡むから四…三角関係か(苦笑)。 3巻目の真ん中まで読んでても更にこの先の起こりうる展開を予想できません(笑)。
 とりあえず既に5巻目まで出てるからもう暫くは楽しめそうです。


 最近のラノベだと、学園ものやそれに準じている舞台の作品で異能力とか、 ファンタジー世界の住民という系統の作品がかなり多めな感じで、 ウチも読む本を結構選んでしまうのですが(事件物探偵物とかシリアス系が読みたい)、 この『はたらく魔王さま!』はファンタジー的な異文化要素と現代社会でのアルバイト生活という異色な組み合わせです。
 第17回電撃小説大賞・銀賞受賞だそうですが、 ありえないその異色な組み合わせという目新しさに加えて、 そこから所々で生じる「価値観的に何かズレてる」ギャップによるコメディ要素なども絡めて、 展開の先の読ない話の盛り上げ方が1巻目だけでも詰められてました事から、高評価であった事も頷けますね。 あと、個人的にも1作目にしてテキスト的にも読みやすかったです。

"新人の作家は、完成度より個性を見ています。良さは、作品全てに出ることもあれば、ワンシーンに出ることもある”
((副編集長の三木一馬さんの「電撃文庫:最大手のライトノベル・レーベル 人気の理由」での発言)


 ということで、アニメかも決まったし、その放映開始時期には『俺妹』や『ソードアートオンライン』みたいに店頭品切れになりそうな予感がしますので、学園物ばかり読んでるなぁとか思ってる方にお勧めしたいです。 街の本屋さんでぜひ手に。あとアニメ放送はBS11でお願いします(アニメ公式サイトも出来てるんですね)。

(2012年10月24日 14:40 『はたらく魔王さま!』は是非BS11で放映を!! 全国で見れるので~)



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